簿記2級は独学でいける?私の合格体験と勉強方法「2ステップで勉強時間短縮」

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私の簿記2級勉強法

こんにちは、プッキー(@pukky)です。

これから簿記2級に独学で挑戦しようと思ってるんだけど、実際に受験した人の体験談や勉強方法を知りたい。

上記お悩みについて、私自身の体験も交えながら「簿記2級独学勉強法」を紹介していきます。

※ちなみにここでいう簿記2級の正式名称は「日商簿記検定試験2級」になります。

記事の内容

ブログ著者による、「簿記2級合格体験談」と「独学勉強方法」の紹介

メリット
  • 簿記2級取得者の実体験を知ることで、リアルな資格受験現場の現状を把握できる
  • 勉強方法を知ることで、工程ごとのイメージがつきやすくなり、計画が立てやすくなる

この勉強方法では特に、

  • 「そこに時間かけなくていいよ」という部分の説明
  • 「学習ターゲット」の明確化
  • 「テキスト」はこう使う

について重点的に解説しています。皆さまの勉強の一助となれば幸いです。

※簿記3級の前提知識は必須です。別記事で簿記3級勉強方法に関しても解説しています。

「とりあえず勉強方法だけ知りたい」という方はこちらから→簿記2級独学勉強法

簿記2級の独学に何時間費やしたか【ブログ著者の実体験】

簿記2級合格証
簿記2級合格証(ネット試験)。↑はデジタル合格証となります。

この記事を書いてる著者の「簿記2級学習歴」を紹介します。

簿記2級取得までにかかった期間

簿記2級合格までにかかった期間は、

簿記3級取得後から数えておおよそ3か月と数日

となります。

1日の平均勉強時間

勉強時間については、以下の通りです。

  • 1日平均3~4時間 
  • 仮に1日3時間、1か月30日とすれば、3か月で累計270時間超

↑ザッとまとめた結果です。日によっては休養という位置づけで何も勉強しない、ということもありましたよ。

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簿記2級を独学で挑んだ結果は?【私の試験点数詳細】

ネット試験結果

私が受けたのはネット試験となります。

おさらい
  • 簿記2級は100点満点のうち70点以上取れれば合格。
  • 配点の内訳としては「商業簿記が60点」、「工業簿記が40点」となります。

最初の受験では不合格

1回目59点で不合格。工業簿記については結構対策してたんですけどね。

結果、それが一番足を引っ張るという事態に。

本試験の不合格点数

工業簿記は割り出す内容、数字それぞれに相関関係があり、解く手順というのがあります。

よってそのどこか1つで問題を見誤るとその設問をまるごと落とす可能性が出てきます。
※そういう性質があるということを少し頭にいれておきましょう

2回目の受験で合格点を超える

一度諦めかけましたが、心を改めそこからさらに奮闘。

不合格から約2週間後に再受験。2回目71点で無事、簿記2級検定合格(取得)となりました。

本試験の合格点数

合格点が70点以上ですのでかなりギリギリでした…。

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簿記2級を独学で受けてみて分かった実際の試験難易度

私の体感難易度は、以下のようになります。

  • 簿記3級に比べると1.3倍難しかった。
  • 問題によっては全て解き終えることができないくらいだった。
  • 工業簿記は簡単?イヤイヤ難しかったぞ(何だこの問題?というのが出た)
  • 後に紹介する私が使用した問題集の難易度に比べると、1回目は同レベル。
    2回目は実際の試験の方が簡単に感じた。
  • 【所有資格で比較】TOEIC700点を持っているが、取得の難しさでいえば同じくらいのレベルに感じた。

全体的に一番言えるのは「問題慣れしてないと実際の試験では時間が足りなくなる」ということです。

また出題される問題内容の運というのも大いにあります。

前の章でも述べましたが、難問が出た場合にまるごとその設問を落とす可能性があります。ある意味これが簿記2級取得の難易度が上がる大きな要因なのかもしれません。

追記:簿記2級はどんな風に難しいのか?難しさを回避する方法は?・・・以下の記事にもまとめています。

参考ページ①:【簿記2級合格体験者が語る】合格率から考える受験対策【簿記2級は本当に難しい?】

参考ページ②:【簿記2級独学】なぜ工業簿記が難しいと感じるのか?自身の体験を元に検証【ネット試験向け】

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【簿記2級】独学勉強方法はコレ!~最短で合格を目指すために~

勉強方法を考える人

ではザックリと本題、私の簿記2級勉強方法です。

簿記2級独学勉強方法【2ステップ】

※簿記3級の前提知識は必須です

第1ステップ
  • 商業簿記&工業簿記テキストをそれぞれ1冊購入(問題付きがオススメ)
  • 商業簿記テキストから開始する
  • 1冊を通して40%の理解度で全て読む(振り返らずに読んでいきましょう)
  • 次に工業簿記テキストへ ➡ 同じように40%の理解度で読んでいく
  • 共にノートは取らない ➡ 読破したら以降テキストは辞書替わりとしてのみ使う

※第2ステップが特に重要です。↓↓

第2ステップ
  • 予想問題集を2冊購入(模擬試験タイプ)
  • 初めから解答を見て通しで全部やってしまう ※1
  • 問題パターンが頭に浸透するまで何度も周回する ※2
  • 目安として1冊6周 ➡ 終えたら次の1冊へ進み、また6周する ※3
  • ※1 自力で解こうとせず、答えを見てまずは1冊ザッと内容を掴むことです。それだけでも自信に繋がります。
  • ※2 ここではとにかく問題パターンを頭に刻みこみ、そのストックを増やしましょう。ここに一番時間をかける。踏ん張りどころです!
  • ※3 この時点で実力が付いてるので解くスピードもだいぶ上がっていると思います。なので2冊目にいっても格段に早く終わらせられるのではないでしょうか。

特に意識してほしいことを下記に示します。

追記:特に意識してほしいこと
  • 全体を通して特に意識してほしいのは「何と何の勘定科目の仲が良いか」になります。
  • つまり、仕訳中「○○(科目名)が登場するときは、△△(科目名)が連なって登場しやすい」といった意識付けです(借方、貸方共に)。
  • 勘定科目を覚えることはもちろん、その科目同士の位置関係がパッと頭で思い描けるようになると、問題の解答スピードが格段に上がります。

これらのことをまとめると、独学における「私の簿記2級勉強方法」のコンセプトは

テキストよりも予想問題集重視

となります。※ちなみに私の場合、過去問題集に関しては手をつけてません。

テキストは「素振り」で、模擬問題は「試合」だと考えます。素振りをある程度してコツを掴んだら、試合という実践で経験を多く積んだほうが効率が良いんです。

また、短期間で終わらせるとしたらそれしかありません。

ココ重要なのでもう一度分かりやすくまとめます。

テキストよりも問題集重視で攻める
  • テキストは40%程度の理解度でとにかく速く読み終える。ノートも取らない。
  • 予想問題集に多く時間を割く。
  • そこで分からない時にテキストを辞書のように使う。※線を引く等しても良し
  • そのようにテキストを利用して初めて理解度がグンと上がる。
  • これがつまり【テキストと問題集が上手く連携取れてる】状態といえる。

↑↑私の見解としては、テキストだけを端から端まで「きっちり読んで、時間をかけて、ノートを取って」というのが一番非効率で時間がかかるモノだと考えます。

テキストを早く読み終える理由のひとつに「この段階で頑張っても結局忘れるから」というのもあります。

商業簿記、工業簿記のあの分厚い参考書2冊・・・、長い時間かけてやったとしても先頭の方忘れませんか?

それよりも実際の試験形式である問題集に早く移った方が効率が良いんです。本番で点を取る方法を知らなくては合格できません。

学習ターゲットをより明確にしていきましょう。

追記:とりわけ簿記2級の第1問である仕訳問題は得点を稼げる部分であるし、簿記2級を考える上での基盤ともなる要素ともいえます。勉強を開始していきなりその部分でつまづくのは惜しいですよね。

下記ページにてその勉強法&対策を言及しています。参考までに。

参考ページ:【簿記2級対策】私の商業簿記(第1問)勉強法と意識すべき重要点

問題集周回に関して

「問題集を周回していく」ことに関してもう少し掘り下げてみます。といっても難しい話じゃありません。

問題集周回
  • 1周目
    1周目は解答をガッツリ見ちゃいます

    自分で解こうとせず解説を見ながら解いていきます。

  • 2周目
    2周目は解答をそれなりに見ていきます

    自力で解けるところは解き、出来なければ解説を見ていきましょう。
    私の場合2周目でも自力で解ける部分は少なかったです。

  • 3周目以降
    3周目以降~もうお気づきですよね

    要するにこの流れで進めていき、最終的に解説見なくても全て自力で解けるところまでもっていくわけです。

  • ★ここ重要
    問題の理屈や、イメージが分からない時は

    テキストを辞書のように使いましょう。

問題集周回はこの記事の要となる部分です。上記の方法で力を付けていきましょう。

▶▶ 私の体験談【問題集周回】

問題集周回は非常に骨の折れる作業。延々とやっていくことに対して、不安を感じたり、モチベが低下する場合もあるかもしれません。

この問題集周回に関してはさらに別記事にて私の実体験を詳しくまとめてます。周回回数ごとのレベル到達度を載せていますので客観的なものとして参考になるかと思います。

スキマ時間も有効活用

社会人の方の場合、そもそも勉強する時間が限られてしまうという不安要素があると思います。

でも可能なら学習記憶(インプット)にもっと力を入れたいですよね。となればスキマ時間を上手く利用するのも一つの手です。※勉強というのは机に向かってするものとも限りません。

こちらも別の記事にてオススメをまとめてます。時間の有効活用に興味がある方はぜひご一読ください。

参考ページ:【隙間時間に勉強7選】効率よく記憶したいならこんな方法もオススメ

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おすすめの独学用テキスト&問題集

おすすめ簿記2級テキスト&問題集

それでは肝心かなめの対策本紹介をしていきます。私がおすすめするテキストと問題集は以下になります。

おすすめ商業簿記テキスト

独学用のおすすめ商業簿記テキストは以下です。リンク先では2022年度版も表示される可能性があるので選ぶときは気を付けてください。最新版は2023年度版です。

おすすめ工業簿記テキスト

独学用のおすすめ工業簿記テキストは以下です。リンク先では2022年度版も表示される可能性があるので選ぶときは気を付けてください。最新版は2023年度版です。

おすすめポイント

簿記3級取得時からお世話になっているパブロフ流のテキストです。以下の点が個人的にオススメ。

  • 絵柄が可愛く飽きさせない。それでいて内容の邪魔をしていない。
  • 取引発生シーンを四コマ漫画のようにコマ割りでストーリー展開してくれる。なので初見に易しい。

考慮すべき点

問題集付きとなっていますが、この問題は基礎的なものなので別途問題集を買ってガッツリやり込む必要があります。テキストとしては私は優秀だと思います。


★★おすすめテキストに関してはこちらの記事でさらに深く掘り下げてます。(パブロフ~以外も)


おすすめ問題集 ①「あてる~シリーズ」

独学用おすすめ問題集の1種類目は以下です。

【追記】TAC出版さんのあてるシリーズ最新版が9月(2023年)に出ました↓↓↓

おすすめポイント

  1. ネット試験対応の模擬試験プログラムが充実している。
  2. 効率を重視した「問題を解く順番」というのをタイムライン形式で解説してくれている。

考慮すべき点

問題レベルはどれも高いと私は感じました。特に第2問の難所では解説を読んでも理解できないと思う人が居るかもしれません。テキストと照らし合わせて切り抜けましょう。

おすすめ問題集 ②「まるっと~シリーズ」

独学用おすすめ問題集の2種類目は以下です。

おすすめポイント

  • とにかく問題量が多いので総復習ができる。
  • 優しめなところから難しいところまでたくさんの出題パターンに触れることができる。

考慮すべき点

解説が少し簡素なものに感じるかもしれません。なので情報が足りないところはテキストを見て補完しましょう。個人的に1冊目に紹介した「あてる~」問題集でレベルを上げてから挑んだほうが入っていきやすいです。

補足
  • 私が実際に使用したテキストは「2021年度版」です。この記事では新しい方の「2023年度版」を紹介しています。
  • 私が実際に使用した問題集は「あてる~」が「第158回」、「まるっと~」が「2021年度版」です。この記事では新しい方の「あてる~第164回」、「まるっと~2023年度版」を紹介しています。

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独学では限りある勉強時間をどこに集中させるかがカギ

学習過程の中で何を一番にターゲットとするかが、勉強時間短縮や効率のUPにつながります。

今回の簿記2級独学勉強方法について言えば下記のようになります。

  • テキストは必ず必要だが、テキストをメインとする勉強はしない。40%~程度の理解度でよいから早めに読み終わらせる→ここに時間をかけない
  • 実践の予想問題集を読み解きながら何周もして頭に解法パターンを叩き込む。→ここに一番時間をかける

大抵勉強時間というのは予想にも増して長引きます。すると中だるみから「勉強そのものが続かない、モチベが上がらない」といった事態になりがちです。

なので極力時間を短縮するという考え方が重要なのです。

せっかく意思をもって「資格を取るんだ」と決めたんです。最終的な「試験を受ける」ところまでは最低限続けたいじゃないですか。

今回の記事が、簿記2級を独学で勉強する方達のヒントに少しでもなれれば幸いです。

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プッキー
プッキー

ここまで読んでくれてありがとうございました。

お疲れ様でした!頑張ってね!

★下記は簿記2級勉強方法やモチベーション維持に関する総集編記事となります。合わせてどうぞ。


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