メンタルヘルス・マネジメント検定というのに興味がある。
どんな資格でどうやって受験するのか知りたい。
あといきなりⅡ種から受けてもいいのか知りたい。
上記のようなお悩みにお答えします。
最近、メンタルヘルスへの関心が高まっていますが、その重要性を理解するだけでなく、【資格】というものを通して学び、形として残すことも1つの方法です。
メンタルヘルス・マネジメント検定は、「心の健康管理」に焦点を当てた資格の一つです。
例えば私達が日常的にしている「仕事」においてはいかに技術をもってこなしていくのかを考えがちです。
ですがメンタルがそれについていかないと最終的に「心の安心」も「最高のパフォーマンス」も得られないと私は思います。
「心」というのは外側から磨いていくのは難しいものです。
その点をメンタルヘルスマネジメントという観点から「学び」として身につけていくことができれば、それはきっと自分の人生の糧となるはずです。
この記事では、そんな【メンタルヘルス・マネジメント検定】に興味を持っている方々に向けて、受験方法や取得手順について詳しく解説します。
メンタルヘルス・マネジメント検定って何の資格なの
メンタルという言葉はよく聞きますよね。
「心」、もしくは「心のもちよう」、或いは「精神的なもの」だというのが想像つきます。
ヘルスも英語で書くと【health】でこれも”健康”だと分かります。
ではそれをマネジメントするための資格とは何なのと。
メンタルヘルス・マネジメント検定ってそもそも何なのか
職場において仕事をするということはストレスともうまく付き合っていかなくてはいけないものです。
近年の複雑な社会環境においてはそれがとても重要視されています。
となると個人としても、それから(組織的な)企業という観点からもメンタルヘルスケアが必要とされます。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は資格獲得はもちろんですが、その過程におけるメンタルヘルスケアの学びを得ることで
- 職場での心の不調を未然に防ぐ
- 活力ある環境を築く
このような健全な労働環境構築に貢献することが期待されます。
※得た知識を実際にどう活用するかは自分次第です。
全ての仕事に活かせる
例えば、【経理職】を目指すなら【簿記】の資格を取っておくと良いでしょう。
【薬局やドラッグストア】なら【登録販売者】の資格を取ることが理にかなってます。
つまり、ここで言いたいのは資格は良い意味でも悪い意味でも、対象が限定されることが多いです。
では、メンタルヘルス・マネジメント検定の場合はどうでしょうか。
メンタルヘルス・マネジメント検定で学ぶ内容は、労働環境における従業員の精神面を管理することに特化しています。
これって、ホント幅広いんですよ。
そしてあらゆる仕事に通じるものです。
そう考えると、例えば履歴書に記載する際にも【資格のミスマッチ】を防げると言えます。
専門職における技術的なモノには特化していないけれど、多くの仕事の基盤として関係性のある資格なんです。
そして、あらゆる仕事に通じるものであるならば、今後何十年と社会を渡り歩くうえでの糧として学ぶ価値は大いにあると思います。
✔メンタルに対する考え方【個人的私見】
私はメンタルヘルスに関して特に学問として学んだことはありませんでした。
強いて言うなら、【根性】があれば乗り越えられるという浅い知識しか持ち合わせていなかったと思います。
あらゆる仕事において、業務を物理的に遂行する技術は必要です。
しかし、それがあまりにも重要視されすぎて、メンタルヘルスについては軽視されがち、というのは私もなんとなく分かる気がします。
いや、もしかしたら心のどこかで本当は重要だと分かっているけれど、「とりあえず大丈夫でしょ」と置き去りにしてしまう傾向があるのかもしれません。
もしくは、目の前の仕事をこなすのに精一杯で考える余裕がないという人もいるかもしれません。
しかし、長期的に見たときに、メンタルヘルスの問題は徐々にボディーブローのように効いてきて、やがて身体の不調につながってしまう可能性は大いにあります。※実際私もそうだったから。
ではそうならないためにはどうするか?私は未然に防ぐための知識を得ることが重要だと考えます。
メンタルヘルスに対する理解と対策を深めることで、働く環境がより良くなり、長期的な健康を保つことができると思うのです。
試験の「ここはどうなっている?」”気になるところをピックアップ”
メンタルヘルス・マネジメント検定試験の概要を把握し、どのようにして試験を受験するのかを見極めていきましょう。
試験を受ける経路は2つ
受験経路は2つあります。
- 公開試験
- 団体特別試験
「1」は一般の個人が受ける試験です(※自分で申し込んで受ける試験)。
そして「2」は企業や団体などが自分たちの従業員を対象にして試験を実施するタイプのものです。
独学で個人受験するなら普通に「1」と考えてOKです。
パソコンを使用したオンラインネット試験はない(公開試験のみ)
最近はやりのパソコンで受験できる試験というのはメンタルヘルス・マネジメント検定にはありません。
メンタルヘルス・マネジメント検定で行なわれる公開試験とは、要するにどこか会場に行って、問題用紙が配られ、筆記用具でもって解答用紙にカキカキする受験方式となります。
※ちなみに問題用紙は持ち帰ることができますが、解答用紙は全て回収されます。
受験資格は?特別何か必要なのか
特に何か必要なものはありません。
学歴、年齢、何かを履修していなければならないとか、実務経験が必要なのかとか、これらは特に必要ないです。
民間資格なのか国家資格なのか
メンタルヘルス・マネジメント検定は民間資格に分類されます。
ちなみにメンタル系の国家資格というと、公認心理師などがあります(受験資格必要)。
資格はⅢ種・Ⅱ種・Ⅰ種とコース別に分かれている
メンタルヘルス・マネジメント検定は、Ⅲ種、Ⅱ種、Ⅰ種、と3つコースがあります。
コースにはそれぞれ名前が付いており、学ぶ対象にも違いがあります。
種 | コース名 | 内容(簡略) |
---|---|---|
Ⅲ種 | セルフケアコース | 一般社員向け |
Ⅱ種 | ラインケアコース | 管理職向け |
Ⅰ種 | マスターコース | 人事労務管理スタッフ 経営幹部向け |
各コースで難易度に差はあるのか?
難易度的にはだいたい下記のようなイメージでしょうか。
種 | コース名 | 難易度(数値大=難) |
---|---|---|
Ⅲ種 | セルフケアコース | |
Ⅱ種 | ラインケアコース | |
Ⅰ種 | マスターコース |
合格率に関しては後ほど詳しく取り上げますが、ここ最近の傾向でいうとⅢ種が合格率70%付近と一番取りやすく、Ⅱ種も合格率が50%~70%台なので比較的狙える範囲。
ただし、Ⅰ種はおおよそ20%割ってくるので極端に難しくなるといってOK。
つまり合格率を元にいうと、Ⅲ種が最も簡単でⅠ種にかけて難しくなっていくイメージです。
ただ変則的にⅡ種の合格率がⅢ種を超える実施回もしばしば見受けられるので注意です。
どのコースからでも受験できるのか
Ⅲ種、Ⅱ種、Ⅰ種、と3つコースがありますがどこからでも受験可能です。
✔ちなみにⅢ種を全く勉強せず、Ⅱ種から勉強して合格する方もいるようです。
公開試験は年2回ある
公開試験は年2回、受験するチャンスがあります。
今この記事を書いているのは2024年の5月ということを踏まえたうえで、最寄りの日程は下記の様になっています。※2024年残り1回
第37回 | 第38回 |
2024年11月3日(日) | 2025年3月16日(日) |
毎回、その年の3月中旬、11月の初旬に行なわれています。
いずれも日曜日。
年2回行われる試験ではそれぞれ受験できるコースに違いがある
3月受験と11月受験で受けることができるコースに違いがあります。
3月 | 11月 | |
---|---|---|
Ⅲ種セルフケアコース | 〇 | 〇 |
Ⅱ種ラインケアコース | 〇 | 〇 |
Ⅰ種マスターコース | × | 〇 |
Ⅱ種、Ⅲ種は3月と11月ともに受験できますが、Ⅰ種を受験できるのは11月のみです。
併願受験はできるが受ける月によって違う
受験する月によって併願して受験できる組み合わせに少し違いがあります。
- 11月:Ⅰ種とⅡ種の組み合わせで同日に受験可能 / Ⅱ種とⅢ種の組み合わせで同日に受験可能。
- 3月:Ⅱ種とⅢ種の組み合わせのみ同日に受験可能
Ⅱ種とⅢ種の同時受験は11月も3月も可能ですが、Ⅰ種とⅡ種の同時受験は11月のみです。
※そもそも(単一でも)Ⅰ種は3月に受けられない。
また、日程的なものを例に出すと、
ちなみに上記のような日程なので、Ⅰ種とⅡ種とⅢ種の3つを同時に受験するのは物理的にも無理です。
申込期間に申し込まないと受験できない
当然のことではありますが申込期間内に申し込まないといけません。
ここ逃すと受験できません。
※巷にあるネット試験なるものは申し込んですぐ受験できる場合がありますが、公開試験の場合は即受験できる仕組みになっていません。
おおよそ2か月くらい前から申込期間に入ります。
第37回と第38回でいうと下記のようになります。
第37回 | |
---|---|
試験日 | 2024年11月3日(日) |
申込期間:一般受付 | 2024年9月13日~9月26日 |
申込期間※補足 | コンビニ店頭決済は9月22日まで |
第38回 | |
---|---|
試験日 | 2025年3月16日(日) |
申込期間:一般受付 | 2025年1月24日~2月6日 |
申込期間※補足 | コンビニ店頭決済は2月2日まで |
受験したい場合はインターネットを介して公式ページから申し込む
インターネットからの申込のみになります。
申込期間が定められているのでその時期に公式ページから申し込むことになります。
具体的な申込方法の解説については後の章で説明します。
>>メンタルヘルス・マネジメント検定:申込方法(大阪商工会議所)
公開試験の受験地はどこで行なわれるのか
受験地は以下です。
北海道地方 | 北海道 |
東北地方 | 仙台 |
関東地方 | さいたま、千葉、東京、横浜 |
中部地方 | 新潟、浜松、名古屋 |
近畿地方 | 京都、大阪、神戸 |
中国地方 | 広島 |
四国地方 | 高松 |
九州地方 | 福岡 |
上記のような感じなので住んでる場所によっては遠い!っていう人もいそうですね。
また注意点として選べるのはあくまで【受験地】で【試験会場】ではないということ。
申し込んだ後に受験票が発送されてきますが、そこで【試験会場】が判明します。
※事前の問い合わせはできません
例えば・・・受験地に【仙台】を選択したとします。
でも仙台のどこの会場でやるかまでは受験者は選択できないということになります。
コースごとの受験料の違いは
Ⅲ種セルフケアコース | 5,280円(内消費税480円) |
Ⅱ種ラインケアコース | 7,480円(内消費税680円) |
Ⅰ種マスターコース | 11,550円(内消費税1,050円) |
このほか、受験料以外に「申込システム利用手数料(495円:内消費税45円)」というのがかかります。
Ⅰ種・・・結構高いですね。
ここで参考までに他の【資格】と相対的にどの程度の差があるのかみていきましょう。
人気資格3つを例に価格を比べてみます。
メンタルヘルス・マネジメント検定の場合、Ⅰ種が高いってだけでそれ以外は他の資格と比べてもどっこいどっこいってところですかね。
ただⅡ種とⅢ種を同時受験っていう人が結構多いと思いますが、そうなってくると合計料金的にはまあまあ高いといえます。
※併願割引のようなのものは無いようです
受験料の支払い方法は
クレジットカード決済とコンビニ店頭決済の2択です。
有効期限&更新の必要は
有効期限や更新制度はないです。
申込の流れ【要点まとめ】
この章では申込の流れを追っていきます。
メンタルヘルスマネジメント検定の申込から試験日まで【2024年簡易タイムライン】
まずは2024年の第37回を例にした申込から受験までの日程です↓
メンタルヘルス・マネジメント検定試験【第37回:公開試験】
- 申込期間
- 9月13日~9月26日(コンビニでの決済は9月22日まで)
- 受験票発送日
- 10月16日
- 試験日
- 2024年11月3日(日)
個人で公開試験を受ける:申込の流れ
では次に【申込期間】の間、どのように申し込む必要があるのか確認していきます。
- 準備公式ページへ行く
メンタルヘルス・マネジメント検定の公式サイト【申込方法】ページへ行く。
>>メンタルヘルス・マネジメント検定:申込方法(大阪商工会議所) - 確認申込前の注意事項をよく読む
よく確認したうえで申込みましょう
- 手続開始申込の手続きをする
左下の【インターネット】と青く表示されたアイコンをクリックする。
※申込期間でないと申込できません。クリックしても期間外と表示されます。 - 決済決済方法を選ぶ
【クレジットカード決済】か【コンビニ店頭決済】かのどちらかを選ぶ。
- 決済受験者情報を入力する
画面指示に従って必要事項を入力する。
- 決済お申込番号をメモる or プリントアウトする
受験者情報を入力するとお申込番号が表示されるので忘れないように記録として残す。
- 決済【クレジット決済の場合】
- お支払い手続きご案内メールが届く
- カード情報入力(決済)
- 決済が完了すると其の旨、メールがくる
- 決済【コンビニ店頭決済の場合】
- オンライン支払番号取得画面を確認し、利用するコンビニを選ぶ。
お支払い手続きご案内メールが届く。
※コンビニでどう手続きするかここでしっかり確認 - コンビニに行って期限までに支払いする
- 決済が完了すると其の旨、メールがくる
- オンライン支払番号取得画面を確認し、利用するコンビニを選ぶ。
- 受験票受取受験票発送日に受験票が手元に届く
受験票発送日というのが決まっており、その日にハガキで発送される。
おおよそ試験日の2~3週間前。
※受験票は試験当日に必要になる。
補足:手元に届く受験票に書かれているのは、以下です。
- 受験番号
- 試験会場
- 試験に関する情報(当日の持ち物や注意事項)
なお、前の章でもお伝えしましたが申込の際に【受験地】を選ぶことはできますが、【試験会場】を選ぶことはできません。
受験票が届いた際に、そちらに書かれている【試験会場】へ実際に足を運ぶことになります。
また受験票は試験当日に必要となってくるので大事に保管しましょう。
※試験後にも成績を照会する際に必要になります。
とにかく失くさないように大事に保管しましょう。
★今回、要点だけをまとめましたが、さらに詳しい内容(当日の持ち物など含む)を知りたい方は公式ページをしっかり確認しましょう
>>メンタルヘルス・マネジメント検定試験【受験要項】~大阪商工会議所~
試験が終わった後のこと【ココを注意したい】
試験結果はどこで見るのでしょうか。
また試験が終わった後にも気を付けたい内容があります。
「ココを注意したい」というところをまとめました。
受験後の簡単なタイムライン
まずは2024年の第37回を例にした受験後の日程です↓
メンタルヘルス・マネジメント検定試験【第37回:公開試験】
- 試験日
- 2024年11月3日(日)
- WEB成績票照会期間
- 【Ⅱ種・Ⅲ種】2024年12月6日10:00~2025年3月6日17:00
- 【Ⅰ種】2024年1月10日10:00~2025年4月10日17:00
- 成績票郵送希望者受付期間
- 【Ⅱ種・Ⅲ種】2024年12月6日~12月13日
- 【Ⅰ種】2025年1月10日~2025年1月17日
- 合格証発送日
- 【Ⅱ種・Ⅲ種】2024年12月13日
- 【Ⅰ種】2025年1月17日
受験票は試験後の結果を見るために必要なため保管しておく
受験票は試験当日に必要になると前章でお伝えしましたが、試験終了後の【試験結果】をWEB照会で見る際にも必要となります。
※なぜなら受験票にそれを見に行くためのURLが記載されているからです。
なにはともあれ受験票は大事に保管しておくことですね。
※試験後の受験票再発行はできません。
Ⅱ種・Ⅲ種の試験結果は約1か月後/Ⅰ種は約2か月後にWEBで分かる
試験を受けた後の結果(成績)はとても気になるところです。
おおよそ下記の日程になってます。
- Ⅱ種・Ⅲ種の試験結果(成績)は試験日の約1か月後にWEBで見ることができる
- Ⅰ種の試験結果(成績)は試験日の約2か月後にWEBで見ることができる
ちなみに、Ⅰ種は論述問題があるので採点に時間がかかり、結果まで時間がかかるのだと個人的に思ってます。
なお、受験票に書かれているURL【WEB成績票照会サービス専用サイト】で閲覧できます。
試験結果を見るためのWEB成績表照会には期間がある
WEBで自分が受験した試験成績を見ることができますが、照会できる期間というのがあります。
おおよそ3か月ぐらいの期間、閲覧できるので見逃さないようにしたいところです。
※成績票が見られないという人は「成績票郵送希望者受付期間」中に問い合わせて発送してもらうこともできます。
合格した人には合格証・成績表が郵便で発送される
試験合格者には「合格証発送日」に合格証・成績表(カードタイプ)が郵便で発送されます。
※特に自分から申し込む必要はないです。
先ほどWEBで試験結果(成績)が見れると言いましたが、このWEB試験結果(成績)閲覧開始日から数えて1週間後くらいに合格証が発送されるような形です。
自分が合格したかどうか確認する方法としては合格証そのものがくるまで待つっていう感じでもOKです。
とはいえ合格してなければ来ないわけなのでWEBで自分がどんな結果だったのか見るのは必然となります。
補足:合格証の他に、【合格証明書】がも必要な場合、公式ページから申請できます(有料)。
会社や学校、面接などで必要であれば発行するとよいでしょう。
>>メンタルヘルス・マネジメント検定【合格証明書の発行について】~大阪商工会議所~
メンタルヘルス・マネジメント検定の合格率&他の資格との比較
初めにメンタルヘルス・マネジメント検定の合格率を詳細に見ていきます。
※「年度」で区別されています。
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の合格率【2023年度】
※Ⅰ種とⅢ種も載せておきます。
✔ 第36回2024年3月17日(日)実施
コース | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
Ⅱ種 | 12,483名 | 9,137名 | 73.2% |
Ⅲ種 | 4,648名 | 3,353名 | 72.1% |
✔ 第35回2023年11月5日(日)実施
コース | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
Ⅰ種 | 1,587名 | 325名 | 20.5% |
Ⅱ種 | 11,781名 | 6,661名 | 56.5% |
Ⅲ種 | 4,888名 | 3,515名 | 71.9% |
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の合格率【2022年度】
※Ⅰ種とⅢ種も載せておきます。
✔ 第34回2023年3月19日(日)実施
コース | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
Ⅱ種 | 11,918名 | 6,444名 | 54.1% |
Ⅲ種 | 5,035名 | 3,995名 | 79.3% |
✔ 第33回2022年11月6日(日)実施
コース | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
Ⅰ種 | 1,628名 | 287名 | 17.6% |
Ⅱ種 | 10,998名 | 6,401名 | 58.2% |
Ⅲ種 | 5,458名 | 3,787名 | 69.4% |
他資格との比較【日商簿記の合格率】
日商簿記3級、2級は数あるサイトで「取得したい」と思う人が多いと言われている人気資格です。
難易度的には3級が取りやすく、続いて2級となっています。
※1級もありますが相当難しいです。ココには記載していません。
では直近の合格率(統一試験)をみてみます。
✔ 簿記3級(統一試験)~第166回2024年2月25日実施~
実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
23,977名 | 8,706名 | 36.3% |
✔ 簿記3級(統一試験)~第165回2023年11月19日実施~
実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
25,727名 | 8,653名 | 33.6% |
✔ 簿記2級(統一試験)~第166回2024年2月25日実施~
実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
8,728名 | 1,356名 | 15.5% |
✔ 簿記2級(統一試験)~第165回2023年11月19日実施~
実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
9,511名 | 1,133名 | 11.9% |
他資格との比較【危険物取扱者乙種4類の合格率】
危険物取扱者の中でも乙種4類は特に需要があるといわれています。
ガリンスタンドや石油・化学系のメーカー&工場などでも活かせる資格といわれています。
では直近の合格率(年度)をみてみます。
✔ 危険物取扱者試験乙種4類~令和5年度~
受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
223,797名 | 71,670名 | 32% |
✔ 危険物取扱者試験乙種4類~令和4年度~
受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
223,009名 | 70,211名 | 31.5% |
まとめ:メンタルヘルス・マネジメントⅢ種・Ⅱ種は取得しやすいといえる
では、今回比較した資格類の合格率を簡単にまとめておさらいします。
※下記は直近のものです
左から順に合格率の高いものを並べています。
一目瞭然とはいえますがメンタルヘルス・マネジメントⅢ種・Ⅱ種は他の資格と比べても合格率が圧倒的に高いです。
※だからといって侮らないように
ただⅠ種レベルになると一気に難関となります。
最近難しくなりつつある【簿記3級】や、受験者数が20万人を超えてくる【危険物取扱者試験乙種4類】よりも合格率は低くなっています。
Ⅲ種・Ⅱ種・Ⅰ種の学ぶところ【出題内容】
ここまでメンタルヘルス・マネジメント検定についてある程度説明してきましたが、ここでちょっとおさらいします。
メンタルヘルス・マネジメント検定は【Ⅲ種・Ⅱ種・Ⅰ種】がある。
コース名でいうと【Ⅲ種】はセルフケアコース、【Ⅱ種】はラインケアコース、【Ⅰ種】はマスターコースとなる。
【Ⅲ種】は一般社員向け、【Ⅱ種】は管理職向け、【Ⅰ種】は人事労務管理スタッフ・経営幹部向け、というように【Ⅲ種】から【Ⅰ種】にかけて役職・キャパが上がっていくイメージである。
直近だと難易度的に【Ⅲ種】と【Ⅱ種】が同率、年度ごとのトータルで見ると【Ⅱ種】の方が難しく、【Ⅰ種】は他に比べて圧倒的に難しい。
参考書のページ数(公式テキスト)の多さをみると【Ⅲ種】<【Ⅱ種】<【Ⅰ種】となっている。
【Ⅱ種】は【Ⅲ種】よりも2倍くらい多く、【Ⅰ種】は【Ⅱ種】より100ページくらい多い。
よって覚える容量も違ってくる。
最新の受験者数の多さをみると【Ⅰ種】<【Ⅲ種】<【Ⅱ種】となっている。
【Ⅲ種:4,648名】【Ⅱ種:12,483名】【Ⅰ種:1,587名】。
圧倒的にⅡ種が多く人気のあるコースといえる。
Ⅲ種セルフケアコースの概要
私の主観も入れつつ要点を掻い摘んでまとめると以下のようになります。
- 学習の方向性:一般社員自らのメンタルヘルスに焦点
- 目指すところ:自らのストレスを把握し、早期に対処・ケアし、必要に応じて助けを求めることができる。
Ⅱ種ラインケアコースの概要
私の主観も入れつつ要点を掻い摘んでまとめると以下のようになります。
- 学習の方向性:管理職(あなた)➡ 部下のメンタルヘルス対策推進。
- 目指すところ:部下の不調を防ぎ、それが見受けられた場合は適切に対応することができる。
Ⅰ種マスターコースの概要
私の主観も入れつつ要点を掻い摘んでまとめると以下のようになります。
- 学習の方向性:人事労務管理スタッフ or 経営幹部によるメンタルヘルス対策の推進。
- 目指すところ:自社の人事戦略に基づき、メンタルヘルスケア計画の立案・実施、専門機関との連携、従業員の教育・研修を行うことができる。
Ⅲ種・Ⅱ種・Ⅰ種の出題内容
出題内容を把握して試験のために自分が今何を学ぼうとしているのかしっかり頭にいれておきましょう。
【Ⅲ種】 |
|
【Ⅱ種】 |
|
【Ⅰ種】 |
|
試験形式&問題文の出題イメージ
実際の試験時における時間・配点・合格基準はどのような感じなのかをみていきます。
時間・配点・合格基準
コース | 時間 |
---|---|
Ⅲ種 | 選択問題:2時間 |
Ⅱ種 | 選択問題:2時間 |
Ⅰ種 | 選択問題:2時間 / 論述問題:1時間 |
コース | 配点 |
---|---|
Ⅲ種 | 100点 |
Ⅱ種 | 100点 |
Ⅰ種 | 選択問題:100点 / 論述問題:50点 |
コース | 合格基準 |
---|---|
Ⅲ種 | 70点以上 |
Ⅱ種 | 70点以上 |
Ⅰ種 | 選択&論述の合計105点以上。 但し、論述問題25点以上が必要。 |
Ⅰ種は少し内容が複雑なので注意したいところです。
論述問題を半分以上は得点しなくてはいけません。
出題数
コース | 出題数 |
---|---|
Ⅲ種 | 50問 |
Ⅱ種 | 50問 |
Ⅰ種 | 50問+論述問題 |
上記はあくまで過去の例です。
公式サイトで明確に何問出題されるか言及されていなかったので(私の見落としかもしれませんが)。
出題形式
コース | 出題形式 |
---|---|
Ⅲ種 | 選択問題「マークシート形式」 |
Ⅱ種 | 選択問題「マークシート形式」 |
Ⅰ種 | 選択問題「マークシート形式」+論述問題※ |
Ⅰ種の論述問題については文字で書き起こし、○○文字以内で記載するといった内容です。
出題のされ方【問題文のイメージ】
ここに記載する内容が全てとも限らないので、やはり実際に問題集を自分で解いて傾向をみることが必要です。
と、いうのを踏まえたうえで、
✔選択問題「マークシート形式」については、
- 複数個、選択肢となる文章が出てきて、その中から「これは最も適切(or不適切)な文章だな」と思ったモノを選ぶ。
※適切なモノを選ぶのか、不適切なモノを選ぶのかは問題文で指定される - ちょっと長めのまとまりのある文章の中に空欄がいくつか散りばめられており、そこに入る語句の組み合わせを選択肢の中から選ぶ問題。
- ○○人物と△△人物が登場し、とある事例における会話文が対話形式で問題文に出てくる。
その中で「これは最も適切(or不適切)な文章だな」と思ったモノを選ぶ
※適切なモノを選ぶのか、不適切なモノを選ぶのかは問題文で指定される - 複数個、選択肢となる文章が出てきて、各々の文章が正しいのか、間違いなのかを考える。
そして正しいもの「〇」、間違ってるもの「×」として、全体の○×の組み合わせがどのような形になるのかを選択する
等々。上記のようなイメージです。
ちょっと「4」に関しては分かりづらいと思うんで例を挙げて説明すると、
- A:□□□□□は□□□□□で□□□□□である。
- B:□□□□□は□□□□□で□□□□□である。
- C:□□□□□は□□□□□で□□□□□である。
- D:□□□□□は□□□□□で□□□□□である。
- A〇、B×、C×、D〇
- A〇、B×、C〇、D×
- A×、B〇、C×、D〇
- A×、B〇、C〇、D×
↑ABCDの文章がそれぞれ正しいのか間違いなのかを考え、1.2.3.4の○×の組み合わせの中から正しいものを選ぶ感じですね。
✔ 論述問題について、
- 問われたことに対する説明をする(○○文字以内)
- とある事例に対してその問題点などを考え、記載する(○○文字以内)
- とある事例の中で出てきた言葉に関して説明する(○○文字以内)
等々。イメージとしては上記のような感じです。
試験時間は長いが他の資格と比較すると割と普通
メンタルヘルス・マネジメント検定の試験時間は長いといえるのか?
比べる対象が必要だと思うのでいくつか他の資格を列挙してみました。
資格名 | 試験時間 |
---|---|
メンタルヘルス・ マネジメント検定 | Ⅲ種・Ⅱ種:2時間 Ⅰ種:3時間 |
TOEIC | 2時間 |
日商簿記 | 3級:1時間 2級:1時間30分 1級:3時間 |
ITパスポート | 2時間 |
登録販売者 | 4時間 |
危険物取扱者試験 乙種4類 | 2時間 |
メンタルヘルス・マネジメント検定の場合、Ⅲ種・Ⅱ種を取得しようとする方がほとんどだと思います。
そのⅢ種・Ⅱ種における試験時間【2時間】は、他の資格と比べるとまあ割合普通かなと。
とはいえ「2時間机に向かって沢山の問題に集中する」って日常そんなあることじゃないです。
人間の集中力の限界が90分(つまり1時間30分)と言われているのでそれを超える時間を、しかも緊張の最中でやりとげるのは結構体力要ります。
模擬試験形式でストップウォッチを使って演習するなどし、時間的感覚と耐久力を身につける訓練も人によっては必要かもしれません。
独学する上でのおすすめ参考書
メンタルヘルス・マネジメント検定を独学で受験する・・・それにはまず勉強する対象【テキスト】が必要です。
公式テキスト
まず、メンタルヘルス・マネジメント検定には公式テキストというものがあります。
その名の通り、公式が出しているテキストです。試験を主催しているところから出版しているテキストなので信頼性があります。
※下記の表示はアフィリエイト広告となります。
ページ数的には下記です。
- Ⅲ種:184ページ
- Ⅱ種:372ページ
- Ⅰ種:464ページ
価格ですがまあまあします。
また、Ⅱ種、Ⅰ種につれてページ数が多くなってくるからでしょうか、値段も上がっていきます。
公式テキストは一度は目を通しておきたい、いや文章のみの構成ページが多すぎる、など意見が様々なようですが、個人的には信頼性という点で(たくさん使う、使わないに関わらず)手元に置いておきたいかなって思うところです。
※ざっと目を通しておくくらいかなぁ
※公式ページにも、【2021年11月7日(日)実施の第31回以降の公開試験は、公式テキスト第5版に準拠して出題いたします】と書かれています。
※ただ、問題は載ってないので問題形式に慣れることはできないと思います。
んー悩みどころですね。使うか使わないかはあなた次第です(便利な言葉)。
問題演習が豊富で実践向き【スッキリわかる テキスト&問題集】
TAC出版さんが出しているテキスト&問題集です。
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TAC出版さんの「スッキリ分かる」系の書籍は【日商簿記】などでも有名で人気があります。
※実際私の過去記事(簿記)でもおすすめとして紹介しています。
272ページとボリュームはありますが、重要なところが分かりやすく問題演習が豊富で実践向きなところがおすすめです。
ただ色々探してみたのですが、Ⅱ種以外のⅢ種・Ⅰ種のテキストはおそらく出していないようですね。
Ⅱ種を受験するならぜひおすすめしたいテキスト&問題集ですね。
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種の過去問ができる【2023年度版 過去問題集】
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Ⅲ種も載せておきますね。
下記がⅡ種↓
Ⅰ種も合わせて↓
ページ数的には下記です。
- Ⅲ種:196ページ
- Ⅱ種:244ページ
- Ⅰ種:260ページ
過去問題集なので実際の試験傾向を掴むことができると思います。
相手(試験)を研究することで自分の得意・不得意を洗い出し、その部分をよく理解し挑むことは攻略する上でとても重要なことです。
メンタルヘルスマネジメント検定はいきなりⅡ種を受けても大丈夫なのか
メンタルヘルスマネジメント検定はいきなり2種を受けても大丈夫なのか?
どの資格においても世間的な評価や、実際に履歴書に書いたりする場合のことを考えると、上位ランクのモノが欲しいところです。
その点踏まえてⅢ種とⅡ種の違いなどを比較していきます。
メンタルヘルス・マネジメント検定のⅢ種・Ⅱ種はどちらが難しいのかについて
前の章でメンタルヘルス・マネジメント検定のⅢ種・Ⅱ種の最近の合格率をみてきましたが、どちらも似通った値を示していますよね。
なんならⅡ種の方がⅢ種より合格率が高いときもあったりします。
(ここでは細部まで表記はしませんが)2010年度まで遡ってⅢ種・Ⅱ種における合格率(総計)で単純に平均を割り出してみると、以下のようになります。
- Ⅲ種の合格率平均77.3%
- Ⅱ種の合格率平均56.1%
トータルすると実際は結構な差があり、Ⅱ種の方が20%以上合格率が低いことが分かります。
Ⅱ種に関してはその回によって本当にバラツキが多いです。
直近の合格率だと70%超えてますが、実施回によっては50%台だったり40%台になってしまうときもあります。
Ⅲ種・Ⅱ種は学ぶボリュームも違う
Ⅲ種・Ⅱ種の公式テキストを比較したとき、ページ数にもだいぶ違いがあります。
- Ⅲ種:184ページ
- Ⅱ種:372ページ
2倍くらい開きがあります。その分覚える量も違ってきます。
試験問題の難しさもあると思いますが、Ⅱ種の場合、広い出題範囲を網羅的に記憶する必要性も出てきます。
そういう意味で独学時などにおいては学習時間の管理を上手く調整する術が求められます。
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種の勉強時間について(Ⅲ種も)
Ⅲ種・Ⅱ種、それぞれのよくいわれている勉強時間を比較します。
- Ⅲ種:20時間ほど
- Ⅱ種:30時間ほど
✔ Ⅲ種の20時間ほど・・とはどんな感じになるでしょうか。ちょっとシミュレーションします。
※「あぁこんだけ勉強しなくちゃいけないんだなぁ」っていうのを分かりやすくするため、あえて表で作ってみます。
例えばあなたが日中に仕事をしてるとしましょう。
仕事が終わって家に帰って18時、ご飯を食べてなんやかんやして21時に勉強をするとしましょう。
日付 | 勉強開始時間 | 勉強終了時間 | 勉強時間 | 累計勉強時間 |
---|---|---|---|---|
1日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 2時間 |
2日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 4時間 |
3日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 6時間 |
4日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 8時間 |
5日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 10時間 |
6日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 12時間 |
7日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 14時間 |
8日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 16時間 |
9日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 18時間 |
10日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 20時間 |
そうすると10日間かかる計算です。
日によってやる気が出ず1時間しか勉強できないときもあるでしょう。となれば、その分10日以上かかる見積もりで計算します。
✔ ではⅡ種の30時間ほど・・とはどんな感じになるでしょうか。ちょっとシミュレーションします。
例えばあなたが日中に仕事をしてるとしましょう。
仕事が終わって家に帰って18時、ご飯を食べてなんやかんやして21時に勉強をするとしましょう。
日付 | 勉強開始時間 | 勉強終了時間 | 勉強時間 | 累計勉強時間 |
---|---|---|---|---|
1日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 2時間 |
2日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 4時間 |
3日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 6時間 |
4日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 8時間 |
5日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 10時間 |
6日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 12時間 |
7日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 14時間 |
8日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 16時間 |
9日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 18時間 |
10日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 20時間 |
11日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 22時間 |
12日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 24時間 |
13日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 26時間 |
14日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 28時間 |
15日目 | 21:00 | 23:00 | 2時間 | 30時間 |
15日かかります。
ちゃんと集中して規則正しく2週間ほど勉強できるか考えてみて下さい。
それができずにズルズルいけば2種の場合、1か月換算となるやもしれません。
Ⅲ種を勉強しないとⅡ種についていけないということはない
Ⅲ種を勉強しないとⅡ種についていけないということはありません。
そもそも【Ⅲ種】は一般社員向け、【Ⅱ種】は管理職向け、であり、学ぶ方向性も変わります。
問題に答えられる素養を身につければⅡ種から受験しても特に問題はないと思います。
ネットで調べても分かりますが、Ⅱ種から受験して合格した体験記などはたくさんあります。
ただⅢ種を受験してからⅡ種の勉強に取りかかった場合、見慣れた文字や用語がそれなりにあるのでスムーズに入っていきやすいっていうのはあるでしょうね。
まとめ:メンタルの重要性~仕事を物理的にこなすことだけが重要ではない~
ストレスとメンタルに関連する私のこれまでの経験と感想
人間はとりわけ感情に左右される生き物だと思います。
社会に出て仕事に就くと、業務はもちろん様々な世代の人と接していかなくてはいけません。
そこで様々な感情がぶつかり合い、過度なストレスが生じるのは必然です。
実際に私もストレスが原因で何度か転職している経験があります。
【業務量についていけない】【業務が合わない】【人間関係維持の難しさ】からくるモノが大部分を占めていました。
自分で自分の感情をどう制御すればいいか分からずただひたすら悩んでいた記憶を思い出します。
この仕事を何年も続けていけば、いずれある程度マスターはでき、そこそこ上に登れたりもするんだろう・・・なんて頭の中では思っても、きっとそこまでの経過の中でメンタルを保つのが非常に辛く、日々の生活が病んだものになるんだろうなという、マイナスな未来的観測も常に自分の中を支配する、そんなことがしょっちゅうでした。
メンタルヘルスマネジメント検定は役に立たない?➡そんなことはない
資格を取得したってそれが何になるの?結局は実務が大事でしょ?
確かにそれは正しいと思います。
ですが、”多くの経験則&データ”を元にまとめられた知識群を得ることも、それはそれで正しいと思います。
自分だけの経験則では限界があります。
外部から様々な知識を得ることができれば違った視点を新たに生み出すことができます。
その結果、自分を客観的に俯瞰してみることもできるようになります。
これはある種、成長です。
自分がストレスに悩んでいた過去を振り返ったとき、「あのときもっとああしていれば良かったのかな」と、ふと考えるときはあります。
それって要は「その時点で自分の中に”入ってるもの”」の中で色々考えると思うんですよね。
“入ってるもの”とはつまり、自分の中にそれまで植え付けられた知識や経験です。
そして「自分から外に放出されるものは、自分の中に“入ってるもの”である程度決まってくる」、という側面が人にはあります。
その時点であなたの中に”入ってるもの”が少なければ少ないなりに考えると思いますが、それだと全体的に見たとき、もしくは長いスパンで考えたとき、良い回答とはいえないかもしれない。
で、あれば事前にもっと知識を蓄えておけば、また違った(良い意味での)解釈を導き出すかもしれない、とも思うんですよ。
メンタルヘルス・マネジメントという学問を通じて、ある種客観的な知識を体系的に身につけることができればもっと自分のことをあらゆることから俯瞰して見ることができるかもしれません。
どう活かすかはあなた次第です。
それではここまで読んでくれてありがとうございました。