ビジネスホテルで働いていた(7年以上)私が実際に使用していた接客英語をまとめています。
今回は「よくあるホテルフロントでの荷物預かり」について想定される英会話のやりとりを記載。
- お客様はこういう言葉(英語)を使ってくるだろう(実際に現場でもよく聞く)
- それに対する接客上の受け答え(なるべく覚えやすい単語少な目なやつ)
上記の流れで説明していきます。
同じホテル業で仕事をしている方で「まだまだ英語は勉強中だ」という方はぜひお役立て下さい。
ホテルでの荷物預かりでよく使う接客英会話

海外のお客様でも色んな人が居るので、それこそ多くの言葉パターンが出てきます。聞き手にとって真新しい会話の構造だと「ん?どういう意味」って混乱する場合が往々にしてあるでしょう。
そうならないために「使ってきそうな単語や単語の組み合わせを知っておく」ことは事前の予習にもなるので便利です。
というわけでそんな接客英語に関して紹介していきます。
注目すべき&よく使ってくる動詞は、
✔ hold ✔ leave ✔ keep ✔ Is there anywhere~?
現場でよく聞くお客様からの荷物お預かり願い(英語フレーズ)
Could(Can) you hold my baggage ?
荷物を預かってもらえますか?
「Can you」は「(相手に対して)~してくれませんか?」でよく使う相手に【依頼】する言い回し。Couldで言ってくる人もいるかもしれません。Couldはさらに丁寧な言い回しになります。「baggage」は手荷物の意味。「hold」は保持する~的なニュアンスです。
Can I leave my luggage ?
荷物を預けてもいいですか?
「Can I」は「(自分が)~してもいいですか?」でよく使う【許可】を求める言い回し。Couldで言ってくる人もいるかもだけど、これはお客様からはあまり聞いたことないですね。「luggage」は「荷物」の意味。「leave」は置いていく~的なニュアンスです。
※「baggage」と「luggage」。ちゃんと調べると違いがあるようですが、ほぼ同じ意味で捉えて良いと思います。お客様も深く考えて言ってくるわけじゃないし。
Can you keep my luggage ? 単に「keep ? OK ?」とだけ言ってくる人も
荷物を預かってもらえますか?
「keep」もよく使ってきますね。私が接客してて一番よく聞く言葉です。日本語使っててもよく「キープしてて!」とか言うし、あと「ボトルキープ」とか。その意味合いでOKです。※ちなみにボトルキープは日本人が使う和製的な用語で、海外の人はそんな言葉を使う習慣はないそう。
Is there anywhere I can leave my luggage ?
荷物を預かってもらえる場所はありますか?
ホテル慣れしている人ばかりではないので「荷物預けてもいい?」と言う前に「荷物あずけるとこある?」って聞いてくる人もいます。
荷物預かり願いに対する英語での返答の仕方
ここではホテル接客時の「荷物預かり願いに対しての英語での返答の仕方」を現場目線で説明していきます。
ビジネスホテルの接客では荷物を預かるとき、荷札を渡すパターンが多いです。他にもチェックアウト後にこの荷物を何時まで預けるのか、複数人で荷物を預けに来たときにお戻りは一緒なのかも気になるところ。
Yes, of course. / No problem. / Certainly.
かしこまりました。
この中だとCertainly が一番、日本の丁寧な「了解する」に近い・・・・ですが!この発音が難しいんですよね。というか自分で言えてるつもりでも聞き返されることが多い。※この単語を使うときは事前にちゃんと練習したほうが無難です。
1回コツをつかめばいけるとは思いますが、もし苦手だというときは「Yes, of course」もしくは「No problem」でノープロブレムです。なんならフロントが混んでて急いでるときは単に「OK」でもオーケーですね。
I will take your baggage for you.
荷物をお預かりします。
最初に述べた「かしこまりました」だけだと妙に間が持たないと感じるときは、その後に預かることをしっかり意思表示するとOK。
ここでちょっと違和感を持った方が居るかもしれませんが、「will」って未来の「~だろう」と習った記憶が強いと思います。だからお客様に返答するとき「預かるだろう」って変じゃない?と。
でもこの「will」、「自分が~する」といった意思表示において使うことがよくあります。※【意思のwill】って覚えておくと楽。今まさに自分が判断し、決めて実行するときに使います。
いや、むしろお客様多数を相手に短めな接客してると、こっちのニュアンスで使うほうが多い。覚えておいて損はないです。
✔さて、次は荷札を渡す場面。
① Please keep this tag.
こちらの荷札をお持ちください。
② Here is your tag.
(手渡ししながら)荷札をどうぞ。
③ When you come back our hotel, Please show this tag.
ホテルにお戻りの際、こちらの荷札を見せてください。
ビジネスホテルで荷物を預かる場合、荷札(プラスチック製の番号札)をお客様へ渡す場合がほとんどだと思います。上記の3パターンはその際に私がよく使う言い回しです。
サクッと①や②の言い方で通すのも良いし、③のようにしっかり伝えるのもOKです。※「チェックアウトが集中する時間帯は忙しいので①②にする」とか、そこは臨機応変に。
✔次は戻り時間を聞く場面↓
when will you be back ?
いつ頃お戻りになりますか?
たいていビジネスホテルの場合、当日中なら保管OKだけど、何日も何日も荷物を置かれるのは躊躇しますよね。クロークスペースが圧迫されるし(近いうちにまた宿泊するというなら別だけども)。
なのでなるべくなら戻りがいつなのかを聞いておくことも必要です。そんなときの英語。
✔次は複数人が同時に荷物を預けに来たときです。皆が同時に戻るのであれば荷札は1つで良いけれど、別々に戻るのなら複数渡す必要があります(ホテルによってやり方は様々ですが)。
なので私は下記のように聞いてます。
Are you coming back together ?
お戻りはご一緒ですか?
まとめ:ジェスチャーをプラスして笑顔で接客しよう
今回の英語の使い方で重要なとこをピックアップしてみます。
- Can you ~? ~してくれませんか?
- Can I ~? ~してもいいですか?
- 預かるのニュアンスでよく使う言葉
- hold
- keep
- leave
- 預けたいに対しての返答
- Yes, of course. / No problem. / Certainly.
- I will take your baggage for you.
- Certainly(かしこまりました)の発音は下手だと聞き返されるので注意
- 荷札を渡すときは Please keep this tag.
上記よりもう少し突っ込んだ詳細を知りたい場合は本文をもう一度サラッとでもいいので眺めてみて下さい。
それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
✔下記でも同様にホテルでの接客英語について説明しています。読んでみてね。
✔ホテルフロントのための英語記事まとめは下記リンクから