日商簿記2級の資格を独学で取得したい。どうやって勉強していけばいいんだろう?
上記のような「簿記2級を独学で取得したい方」のお悩みにお答えします。
✔「簿記2級ネット試験」に挑戦しようと考えている皆さんへ。
資格取得の道筋を自分のペースで進めるためのヒントやアドバイスを探していますか?
この記事では、独学で簿記2級を目指す方々に役立つロードマップを提供します。勉強の準備からモチベーション維持、そして効果的な学習環境の構築まで、さまざまな段階でのポイントを解説します。
自分のペースで学習を進め、確実に目標を達成するための手助けとなる情報をお届けします。
- 試験概要を知る
- 簿記2級を独学で勉強するには
- スケジュールを組む
- 独学者向けのおすすめテキスト&問題集の紹介
- 独学中のモチベーション維持方法
この記事を書いている著者の経歴は以下です。
- 取得資格:MOS系、Webクリエイター能力認定試験、第二種電気工事士、日商簿記3級、日商簿記2級、TOEIC700点 、CCNA(失効)、消防設備士乙種第四類(失効)
- 日商簿記試験やTOEIC試験に関しては完全独学
日商簿記2級については1度目の受験では不合格。2度目で合格しています。取得までにかかった期間はおよそ3か月と数日です。
この記事を読めば、長期間における独学の「効率の良い進め方」や「勉強工程のイメージ」が掴みやすくなります。
「学習」と「モチベーション」。この2つの要素を上手く両立させ、独学環境をより良いものにしていきましょう。
- 簿記3級の前提知識は必須です。簿記3級記事についてはこちら→簿記3級独学勉強法
- この記事は合格を保証するものではありません。あくまで個人的見解によるものです。
【簿記2級独学】効率的な資格取得の道筋
簿記2級を独学で取得することについての不安や疑問を持つ方々へ。
私自身がその道を歩んできた経験から、その心配はよく理解できます。最初は自信に欠け、失敗や挫折に直面することもありました。しかし、その過程を経て得た知識と経験は、今後受験を控える皆さんに役立つはずです。
この記事では、私が経験した独学での簿記2級取得の旅を振り返り、成功への近道や失敗から学んだことを共有していきます。初心者から上級者まで、どなたにも役立つ情報を提供します。
勉強を始める段階から行き詰まっている方まで、ぜひご参考にしていただければ幸いです。独学での簿記2級取得は決して無理なことではありません。その秘訣を共に探求していきましょう。
簿記2級独学のスタート:準備から始める
何からどう対策を立てれば良いか最初はとまどうと思います。まずは簿記試験の基本を知り、勉強の進め方を参考にしてサクッとスタートダッシュを切りましょう。
試験の形式を知る
簿記2級試験には受験形式が2タイプあります。
- 統一試験(第○○回って頭に付いてる試験名ありますよね。アレです)
- 方式:筆記試験。
- 試験日:年3回の全国統一日。
- 場所:試験会場で受験。
- ネット試験
- 方式:テストセンターに設置されてるパソコンに解答を入力。(※1)
- 試験日:随時。センターの空き具合次第。(※2)
- 場所:商工会議所が認定する全国の施設(テストセンター)。
- (※1)試験問題は受験者ごとに異なります(会場のパソコンにネット経由で問題が配信される)。自宅のパソコンで受験するわけではないので勘違いしないように。
- (※2)「受験停止期間」というのもあるので注意。
個人的に、ネット試験の方が頻繁に試験へ挑むことができ、また試験結果がすぐ分かるのでおすすめです。
試験の構成を知る
試験構成を把握します。制限時間や配点を知ることで、優先的に解くもの等を決めておきましょう。
- 科目:商業簿記、工業簿記
- 試験時間:90分
- 合格点:100点満点のうち70点以上(70%以上)
- 配点
- 商業簿記「第1問 20点※」
- 商業簿記「第2問 20点」
- 商業簿記「第3問 20点」
- 工業簿記「第4問 (1)12点※」「第4問 (2)16点」
- 工業簿記「第5問 12点」
※商業簿記の第1問と工業簿記の第4問(1)はオーソドックスな仕訳問題。日頃の学習成果が出やすく、また得点源にも成り得ます。優先的に解くところです。
勉強方法:効果的な学習戦略を確立する
簿記2級の勉強方法について、気になっている方も多いのではないでしょうか?実は、効果的な学習戦略を見つけることで、勉強の効率がぐっと上がります。
そこで、この記事では、独学での勉強を成功させるためのヒントやテクニックを余すことなくご紹介しています。時間の無駄を省き、効率的に知識を吸収できるようになるかもしれません。興味のある方は、ぜひ以下のリンクをチェックしてみてください!
私自身(簿記2級合格者)が実践した具体的な勉強方法です。テキストに時間をかけず、問題集に注力した勉強方法となっています。より本番に近い形で応用力を鍛えましょう。
勉強スケジュール:効率的な学習計画の立て方
勉強スケジュールを立てることは、独学での成功において不可欠です。ゴールに向かって一歩一歩進んでいくためには、計画を立てることが重要です。
例えば、難しい問題に時間を費やしすぎると、本番で時間内に解ける問題に手が回らなくなるかもしれません。独学でも同様で、全体の勉強時間を見通して、効率的に配分することが必要です。
特に簿記2級では、「商業簿記」「工業簿記」という2つのカテゴリがあります。これらをしっかりと見極め、適切な勉強方法を選択することが重要です。
以下のリンクを参考にしてみてください。要所を掴んだら自分に合ったスケジュールを立ててみましょう。自分のペースで着実に進んでいくための道筋を早めに見つけていきましょう。
独学のための最適なテキストと問題集の選び方
勉強の方向性が決まったら自分に合うテキスト、問題集を選びましょう。
独学用のおすすめテキスト
「パブロフ流テキスト」がおすすめです。
こちらのテキストには「手書きのような図」や、漫画的要素が文章途中に組み込まれており、全体的に仕訳のイメージが掴みやすいです。
ただこのテキストに含まれている「問題集」は基本的なものであり、また必要数も足りていないので別途問題集は買った方が良いかと思います。
※リンク先では今年度版以外も表示される可能性があるので選ぶときは気を付けてください。
下記のリンクではもっと詳細に簿記2級テキストについて解説しています。細かいところまで知りたい方は参考にしてみて下さい。
独学用のおすすめ問題集
「あてるTAC直前予想模試」と「まるっと完全予想問題集」がおすすめです。
「あてるTAC直前予想模試」に関しては全体的に難易度が高いように感じるかもしれません。ですがその分実力がつきます。また、ネット試験プログラムも豊富で本番形式に慣れることができます。ただちょっと解説が足りないかな、と思うところもあったので別途テキストで知識を補完していきましょう。
「まるっと完全予想問題集」に関してはとにかく問題数が多いのが特徴です。よって総合力がつきます。色んな問題パターンを覚えることで試験時の不測の事態に備えます。ただ問題数が多い分、記憶する点も多いので頭がゴチャゴチャにならないようきちんと整理しながら取り掛かりましょう。
下記のリンクでは上記以外のも含め更に詳細に簿記2級問題集について解説しています。細かいところまで知りたい方は参考にしてみて下さい。
- 私が簿記2級を受験したのは「2021年」です。なので実際に使用したのはテキストと問題集ともに「2021年度版」になります。「あてるTAC直前予想模試~」についても同様に、実際使用は「第158回~」になります。
独学の初期段階:方針を確立する
テキストを開いてどのように読み進め、記憶していくかも初期段階での大事な要素です。
テキストとノートの関係性を考え直す
テキストを読み進めていく中で、ノートをどれだけ取っていくかも勉強時間の消費に深く関わってきます。個人的に私はノートを取る必要性を感じていません。具体的な説明は以下リンクにて確認してみて下さい。
記憶の仕方を考え直す
独学で簿記2級を学び始める際、初期段階で重要なのは、勉強の方針を確立すること。そしてその中でも、特に記憶の仕方を考えることが欠かせません。
情報の定着や理解を促進させるために、どのような記憶方法を選択すべきか、よく考えてみましょう。正しいアプローチを見つけることで、効率的な学習が可能になります。以下リンクも参考にしてみて下さい。
モチベーションを保つ方法:長期の学習期間に向けて
独学での勉強は全てスムーズにいくとは限りません。終着点が見えず、焦るときもあります。
こちらに関連して私自身の体験をベースにした参考記事をまとめています。
問題集は何周するとよいのか
問題集を使った勉強方法は一様ではありません。自分の学習ペースや理解度に合わせて、適切な周回数を見極めることが重要です。正しいアプローチで問題に取り組むことで、効果的に知識を定着させることができます。
下記リンクでは私自身が問題集を周回していたときの達成具合を具体的に記しています。
1周目・・・2周目・・・3周目・・・のようにそのときの所感を書いてます。ぜひ参考にしてみてください。
勉強したのにすぐ忘れてしまうときは
勉強した内容がすぐに忘れられてしまう場合、ストレスを感じることもあるでしょう。しかし、そのような経験は誰にでもあります。適切な復習や記憶方法を見つけることで、より効果的に知識を定着させることができます。
同じところを何度も間違えて萎えるときは
同じ間違いを繰り返すことで、モチベーションが下がることもあります。しかし、間違いから学ぶことはとても重要です。間違いを見つけるたびに、その原因を考え、改善する努力を続けることで、自信をつけることができます。
また、ありきたりな解釈は捨てましょう。別の視点で間違いをよく観察し直すことです。
工業簿記が苦手で辛いときは
工業簿記が苦手だと感じることはよくあります。私もほんっとーに苦戦しました。
しかし、そのような難しい部分こそが、自己成長の機会でもあります。ポジティブなアプローチで取り組み、苦手意識を克服することで、自信をつけることができるでしょう。
下記リンクでは「なぜ難しいのか」をもう一度洗い直し、その苦手とどう向き合っていくか言及しています。
モチベーションが保てないときは
モチベーションが低下することは誰にでもあります。しかし、そんな時こそ立ち止まって考える良い機会です。自分の目標や理由を改めて振り返り、再び前進する力を取り戻しましょう。
独学の終盤戦:スムーズな進捗のために
独学も終盤に入れば本番を意識した進め方にシフトしていかなくてはいけません。またこの時期は時間も限られてくるため焦りを感じるときでもあります。
下記にて「時間の有効活用法」と「本番に向けたマインド」に関する記事をまとめました。参考にしてみてください。
隙間時間を有効活用
毎日の忙しいスケジュールの中で、独学の勉強を続けるのは難しいかもしれません。しかし、少しの隙間時間を有効活用することで、効率的に学習を進めることができます。いかに短い時間でも、学習のチャンスを見逃さないようにしましょう。
下記リンクではより現実的で泥臭いけど役に立つ隙間時間活用方法を紹介しています。
弱点を克服するには
どんなに努力しても、必ずと言っていいほど弱点が現れるものです。しかし、そのような弱点こそが成長の機会です。弱点を克服するためには、自分に厳しく正直に向き合い、積極的に改善策を模索することが大切です。
まず自分にとっての弱点を多数発見したらそれを整理します。そしてどのように難しいのかを細分化します。
心が折れそうになったら
長期間の勉強で、心が折れそうになることはよくあります。しかし、そのような時こそ、一息ついて立ち止まり、自分の目標や理由を再確認する良い機会です。前向きな気持ちを取り戻し、再び前進する力を見つけましょう。
試験本番中のこと
試験本番は緊張や不安がつきものですが、それを乗り越えるための準備が必要です。独学の終盤戦では、試験本番中の状況を想定し、対策を立てることが重要です。冷静さを保ち、最善のパフォーマンスを発揮しましょう。
失敗も想定しておく
成功への道は決して一直線ではありません。失敗や挫折も予期されるものです。しかし、それらを受け入れ、挑戦を続けることこそが成長への近道です。失敗を恐れず、積極的に学び、進んでいきましょう。
私も1度目の試験で不合格で挫折しそうになりました。そこからどのように復帰したかの体験談を載せてます。下記リンクを参考にしてください。
独学環境の最適化:効果的な学習環境の構築
勉強とは「紙」「ペン」「テキスト」「問題集」だけで完結するものではありません。勉強する環境そのものを整えることも必要です。少し視野を広げてあらゆる対策を講じてみましょう。
勉強ツールおすすめ一覧
独学での簿記2級勉強を効率化するために、どんなツールが役立つのでしょうか?勉強ツールでおすすめできるモノを私なりにピックアップし、一覧にしてみました。
勉強にタイマーを導入してみる
タイマーを使った勉強法は、集中力を高める効果があります。タイマーを導入して、集中力を鍛える方法を試してみましょう。
必要に迫られる(制限時間)があると集中できるタイプの人にはとくにおすすめなタイマー。スマホでももちろん良いですし、タイマーを別途用意するのもアリですね。
運動しながら勉強してみる
運動と勉強の組み合わせは、脳の活性化に効果的です。運動しながら勉強することで、より効率的な学習が可能になるかもしれません。
ほんとーにどうしようもなくやる気が出ないなら一度試してみてもいいかもしれません。↓下記参考にしてみてください。
勉強を阻害する眠気対策
勉強中に眠気に悩まされていませんか?眠気対策を行うことで、集中力を保ちながら効果的に勉強を進めることができます。
パソコン作業効率化
パソコンを使って勉強するタイプの人に役立つ便利なテクニックやツールを紹介しています。パソコン作業効率化の方法を学んで、スムーズな勉強環境を構築しましょう。
最後に:継続的な学習の重要性
この記事では、独学での簿記2級取得に役立つ「勉強方法」や「モチベーション維持」、「環境の整え方」などについて解説してきました。
しかし、最終的に成功するかどうかは、「最後まで維持できるやる気」にかかっています。
勉強を始めるときはやる気に満ち溢れていても、途中でやる気を失ってしまうことはよくあることです。しかし、そのような時こそ、目標へのコミットメントが問われます。
勉強を続けるためには、自身の感情を理解し、その感情をコントロールする方法を学ぶことが重要です。感情が落ち込んだときこそ、目標達成への強い意志を持ち続けることが必要です。
※資格取得が目標だとして、そのために”ちょっとだけ勉強して辞めても”、”ものすごい期間勉強して辞めても”、結局それはイコールなんですよね。
最後に、独学での勉強は自分自身との闘いでもあります。
応援しています。
この記事があなたの参考になれば幸いです。ありがとうございました。