
秘書検定の3級か2級を受験しようと思ってるんだけど、どんな資格なのかイマイチ分からない。
上記のようなお悩みにお答えします。
今回は、私自身も近い先に受験を考えている【秘書検定2級】について、その「受検するにあたってのアレコレ」を主観的にまとめてみました。
- 秘書検定2級ってどんなことを勉強するの?
- どういう方法で受験できるの?
- 筆記試験とCBT試験(ネット試験)の違いとは?
- 秘書検定2級の難易度は?
- この資格は何に役に立ちそうなの?
私はけっこう心配性なので受験の仕方とか隅々まで調べないと納得して勉強に進めないんですよね。
なので気になる部分も網羅できるように解説していきます。
秘書検定2級の概要をスッキリさせて気持ちよく勉強に移ることを目指す。
それでは順を追って見ていきます。
※あくまで個人的主観でまとめています。記載ミスとかあったらごめんなさい。でも頑張って説明します!
秘書検定2級って何の資格なのか

私も【秘書検定】というと、
- 就職活動のために秘書検定を受けている人が居る
- それなりに評価されそうな資格?らしい
- 社会的な作法や常識が身に付く
上記のような「巷でよく聞く噂程度」しか知識が持ち合わせてなく、また、そもそも秘書って何?よくお偉いさんの横に付いているアシスタント的な人?という浮ついたイメージでしか捉えることができていませんでした。
という訳でココでちょっと(私も受験を予定しているので)もう少しハッキリさせてみようと思います。
秘書ってそもそも何なのか
※私は秘書の経験はないのでこれから述べることはあくまで私が耳にした内容です。
秘書とは経営者とか役員クラスに付き、その人が円滑に業務を全うできるようサポートや調整活動を行う人。これが一般的に定義される秘書の役割だといわれています。
ただ特定の人のためにサポートするのはもちろんですが、その誰か、だけではなく「本人自身」も人間的に信頼され、模範となるように日々精進する必要があります。
具体的に何をやっているかというと、
- スケジュール管理やアポイント調整
- 業務の手配(サポート)
- 来客対応(外部からの接触に対する受付)
- 文書やメールのやりとり、ファイリングなど
もちろんこれだけでなく総合的に個人のサポートを行うようです。
何にどう役立ちそうな資格なのか
私がテキストや問題集を見渡した感じと、世間一般で言われている秘書検定のイメージを総合してちょっと述べてみたいと思います。
社会に出て仕事を行うというと、やはりどの業界においても個々にあった専門性が求められてくると思いますが、それと同時にどの業界においても共通して通じる一般常識や作法、円滑なコミュニケーションの仕方ってあると思います。
仕事は一人で出来るものでもなく、上司や同僚など必ず人間同士のやりとりが発生します。そりゃあ一緒に働くなら礼儀をわきまえ、気持ちの汲みとれる人と働きたいですよね。
今回挑もうとしている秘書検定というのは、もちろん「秘書」になるための知識の習得のためでもありますが、先ほど述べたようなあらゆるビジネス局面を渡り歩く知識として身に着けておくと役立つ資格だと私は感じました。
どういったものが問題として出題されそうなのか

どういったものが問題として出題されそうなのか気になるところです。
これに至っては「テキストや問題集をしてください」っていうのが明瞭な解答だとは思いますが、ここは準備運動みたいな身体を慣らすイメージで私なりにザックリ説明していきます。
実は「このテキストが良さそう?」っていうのがある
最近、秘書検定にもネット試験(CBT)というのが登場したらしいのですが(後の章で説明します)、そこのCBTの秘書検定「受験の流れ」の説明の中に、
「早稲田教育出版の公式テキスト」が学習方法としてオススメ、的なことがもう書かれちゃってます。 ➡ 秘書技能検定CBT
街の本屋さんにいくと秘書検定のテキストがいくつも並んでいますが、もし迷ったらこのテキストを進めるのが良いんじゃないかなと思いますね。
※とはいえ自分にとって勉強が続きやすく、フィットしやすいテキストも重要だと思うのでそこは本人次第ではあります。選択肢のひとつとして考えれば良いかなと。
問われる部分を大きなカテゴリとしてみる
問われる部分の大枠をまずは把握します。
大きく2つにカテゴライズされ、その中で計5つの内容が問われます。
- 必要とされる資質
- 職務知識
- 一般知識
- マナー・接遇
- 技能
「実技編」といってもどこかの会場で審査員の目の前で身体や声を使って実技を披露するとかそういうのじゃないです。※ただ準1級以上になると2次試験で面接があるようですね。
上記だと言葉が少なすぎるかもしれません。それぞれの頭に「秘書としての」っていう言葉をいれるとしっくりくるかもしれません。ただ「一般知識、マナー・接遇、技能」に関しては秘書だからという訳でもなく「社会人としての」ともいえます。
この部分まだちょっと分かりにくいと思うのでもうちょっと掘り下げると、
一般知識、マナー・接遇はビジネスシーンでの「社会常識、社交常識」的なもの、技能については「文書、ファイリング、ミーティングなどのオフィス環境的なものとなっています。
このカテゴリに関しては勉強していくうちにイヤでも分かってくるとは思うので心配しなくても大丈夫でしょう。
こんな内容で出題される(私が問題集を通してみたイメージ&感想)
ぱっと「こんな感じで出題される」というニュアンスを掴むには公式ページの例題を見たほうが早いです。
上記に加味してここから先は私が問題集を通してみた「こんな感じで出題される」的なものを述べていきたいと思います。※これはあくまで私の感想です。
この辺の理解は今はなんとなくでも別に良いんじゃないかなと思います。まずは全体像を頭の中に染み渡らせることで妙な不安感を削り、問題集をひたすら解いていって出題パターンを身に着けていきましょう。
受験手続に関わる知識

ここでは受験概要に関してザックリまとめていきます。
受験タイプには「筆記試験」と「ネット試験」というものがある
年3回という統一された筆記試験がこれまで主でしたが、令和4年3月よりCBT試験(ネット試験)というものが加わり、2つのタイプで受験が可能になりました(CBT試験ができるのは3級と2級のみ)
ちなみにネット試験って言っても自宅で受験するわけじゃないので勘違いしないように。また、筆記試験とネット試験で出題形式に若干の違いがあります。そこらへんも合わせてまとめていきますね。
▶筆記試験形式【概要】
▶CBT試験(ネット試験形式)【概要】
どんな分野が出題されるのか
もう一度出題内容の大枠をおさらいします。秘書検定3級、2級では何の知識が問われるのかをザッと把握します。
- 大きく「理論編」と「実技編」に分けられる。
- 「理論編」では秘書としてこう振る舞え的なものや、仕事をする上での一般常識的なものが問われる。
- 「実技編」ではマナーや接遇(接客経験がある人は分かると思うんですが、おもてなしのサービスを提供するイメージ。事務的な対応を超えたもの)と技能(実務的なもの)が問われる。
- ちなみに「実技編」といってもどこかの会場で審査員の目の前で実技を披露するとかそういうのじゃないです。※ただ準1級以上になると2次試験で面接があるようですね。
どう得点を稼げば合格になるのか
続いてザックリと「どう得点を稼げば合格になる」のか。
「理論編」の得点を60%以上取り、同時に「実技編」の得点を60%以上取る。※どっちかとかじゃないです。どっちも60%以上取らなくてはいけません。
こんな感じなので満遍なく勉強する必要がありそうですね。偏ってもいけません。
どう解答を書き込むor入力するのか
選ぶ問題(マークシート)と記述する問題とがあります。
- 「選択式の問題(マークシート)」と「記述式の問題」が出される。
- 「選択式の問題(マークシート)」は「理論編」と「実技編」のどちらにもあり、例えばお題に対していくつかあるうちの答えから適当なものor不適当なものなどを選ぶ。
- 「記述式の問題」は「実技編」の中で出され、選択式と違って当てはまる解答を文字で書き込んだり等をする。その名の通り自分の考えた言葉などを記述する問題。
※ネット試験の場合はマウス操作やキーボードでの文字入力となります。
問題集を用意して慣れることが必要ですね。
出題数はどう割り振られているのか ※筆記試験とネット試験で実は少し異なる
出題数に関して「筆記試験」と「CBT試験(ネット試験)」で違いがあるので注意です。
- 選択問題が31問
- 記述問題が4問
- 選択問題が31問
- 記述問題が2問
記述問題側で出題数に違いがあります。CBT試験(ネット試験)の方が2問少ないですね。とはいえ少ない代わりに試験時間にも違いが出てきますので要注意です。次の章で説明します。
試験時間はどうなっているのか ※筆記試験とネット試験で実は少し異なる
試験時間をあらかじめ知っておくことは重要事項です。当日の点取り戦略のためにも把握しておきましょう。また前章で説明した通り、「筆記試験」と「CBT試験(ネット試験)」で違いがあります。
- 3級:110分
- 2級:120分
- 3級:90分
- 2級:100分
時間に大きな違いが出てきました。ここ大事です。「出題数」と「試験時間」の重要部分をおさらいすると、
- 筆記試験に比べ、CBT試験(ネット試験)は記述問題が2問少ない。
- 筆記試験に比べ、CBT試験(ネット試験)は試験時間が20分少ない。
問題数が少なくなって「よっしゃ!」と思いがちですが試験時間も少なくなっちゃってます。私個人的には「20分って結構な(長い)時間だぜ・・・」って印象です。どう思うかはあなた次第です。
秘書検定2級の合格率ってどんな感じ?

下記の合格率は秘書検定3級、2級「第127回令和4年6月19日」の結果です。
施行級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
3級 | 10451名 | 6662名 | 63.7% |
2級 | 18105名 | 11221名 | 62.0% |
だいたい3級、2級ともに60%台ってとこでしょうか。なんとなく難易度的に低い感じがしますが、なんとなくだとアレなのでちょっと他の人気資格と比べてみましょう。
下記は「簿記3級、2級」の最近の合格率です。
▶簿記3級
回 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
161 | 36654名 | 16770名 | 45.8% |
160 | 44218名 | 22512名 | 50.9% |
▶簿記2級
回 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
161 | 13118名 | 3524名 | 26.9% |
160 | 17448名 | 3057名 | 17.5% |
簿記3級と比べても秘書検定の方が合格率が高いことが分かります。「秘書検定」はそれなりに資格として普及率もあり、合格率も割と高めなので、
「資格自体に挑戦するのは初めて」という方はまずは取っておきたい資格といえます。
まとめ:【秘書検定】は社会を学べるし人間を学べる

ここまでの説明をもう少しギュッと絞ってまとめます。
- 秘書検定は「秘書」になるための知識でもあるが、社会人としての人間性を学ぶ上でも必要であり、習得することで多くの業界の個々のビジネスシーンで活かせる。
- 人間関係が円滑に、良好に進むための知識。やってはいけないことの区別。社会人として知っておくべきビジネス用語やツールの扱い方などが問われたりする。
- 「早稲田教育出版の公式テキスト」が学習方法としてオススメ、的なことがネット試験サイトで書かれている。 ➡ 秘書技能検定CBT
- 受験タイプには「筆記試験」と「CBT試験(ネット試験)」がある。ネット試験は結構最近になって始まった試験タイプ。テストセンターの空きがあれば随時、試験を受けることができるので便利そう。(ネット試験といっても自宅で受けるものではない。テストセンターへ赴いてそこにあるパソコンを通じて受験する。また筆記試験と比べて問題数、試験時間に違いがある)
- 合格点数に関しては「理論編」の得点を60%以上取り、同時に「実技編」の得点を60%以上取る必要がある。
- 最近の合格率を見ると60%は超えているので比較的取りやすい資格かもしれない。
私自身、社会人として(それこそ転職回数も多いですが)10数年活動してきてみて思うのは、結局最後に大事だと思うのは人と人のつながりだということです。
処世術っていう言葉がソレにあてはまるかどうかは分かりませんが、社会を上手く渡り、社内や社外の人たちからの信用を得るということがどの業種をとっても仕事が円滑に進む必要な要素だと思います。
そのためのスキルとして「秘書検定」を学ぶというのも一つの選択肢として考えてもよいのではないしょうか。
ここまで読んでくれてありがとうございました。参考となれば幸いです。