漢検の3級~2級の間でCBTでの受験を考えています。通常の試験との違いは何でしょうか?
また資格の内容と受験方法について知りたいです。
上記のようなお悩みにお答えします。
今回は、私自身も近い先に受験を考えている【漢検=漢字検定】について、その「受検するにあたってのアレコレ」をまとめています。とりわけCBT受験と筆記受験の違いを重点的に解説しています。
試験勉強に入る前に、まずは漢字検定そのものを知ることも大事。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ってよくいいますよね。
今回はこの「彼を知り」の部分に焦点を当て、受験体制をしっかり整えることを目的に説明していきます。
読者の方が気になる細かい部分も網羅し、受験に対する迷いが無くなるよう解説していきます。
ぜひ最後まで見ていってね。
※個人的見解でまとめています。また記載ミスとかあったらごめんなさい。でも頑張って説明します!
漢検のCBT試験って何か違いがあるの?通常の筆記試験との比較を見ていく
CBTっていう便利な試験タイプがあるらしい。ならそれを使わせてもらって最速で合格したいのが当然の感情ですし、時間短縮のためにも知っておきたいですよね。
今回の記事構成は、これから漢検を初めて受験する人向けにも書いているので基本中の基本から説明しています。
基本はもう知ってるから漢字検定のCBTと筆記の違いの比較をすぐ知りたいという方は★こちらの章からお読みください。
それではどうぞ。
漢検(3級~2級)ってそもそも何なの?役に立つの?
そもそも論から説明↓
漢検(漢字検定)ってそもそも何?
日本で行なわれる漢字の能力を測るための試験・・・と、言ってしまえば正にその通りですが、もうちょっと中身が見えるように深堀していきます。
例えば漢検の3級、準2級では下記のような知識を問う問題が出題されます。
漢字の、
- 読み書き
- 熟語の構成
- 部首、部首名
- 同訓・同音異字(あまり聞き慣れないと思うので解説)
- 「同訓異字」:訓読みが同じだけど漢字が異なる。
- (例)熱い、厚い、暑い ※これはあくまで例なので3級、準2級で出題されるかとの話とは別。
- 「同音異字」:音読みが同じだけど漢字が異なる。
- (例)解放、快方、介抱 ※これはあくまで例なので3級、準2級で出題されるかとの話とは別。
- 「同訓異字」:訓読みが同じだけど漢字が異なる。
- 四字熟語
- 対義語、類義語 等々
「漢字さえ読めて書ければそれで良し」、だけではない(私も最初はそう思っていましたが)。あらゆる視点から理解が及んでいないと解けない問題が実質多い。単純な知識だけでなく教養も必要ってわけです。
こう聞くと難しそうに見えますが、
漢検は個々のレベルに合わせた「級」が幅広く用意されているので、ステップアップ基準が明確で目標(到達点)が立てやすく、実際はかなり受験者に親切な資格。
なのでそこまで心配しなくてOK。
漢検って役に立つの? ➡ 特性を知ることが大事
漢検で合格したとして何かの役に立つのだろうか?
このへんが勉強する動機として知りたいところですよね。
もしかしたら結構な割合、ネガティブな感情を持っている人が多いかもしれません。実際私も若い頃(学生時代)はそうでした。
就職活動をしていたとき、この「漢字検定」・・・周りの友達が取得していた人は見たことがありませんし、実際私自身も取る必要性を感じることもありませんでした。
だからそこまで「必須なモノ」という認識はなかったです。
と、、、当時はそう思ってました。
ただですよ、それを言ってしまえば他の資格の大半だって必須ともいえないですよね。
なのでその認識だけでモチベーションを減らすのはもったいないです。
でも少なからず、その資格が役に立つかどうかの判断をしたい・・じゃあどう考えるか。
その判断材料は、まずはその業界が持つ特性に勉強する内容が合っているかどうかが決め手となります。
ちゃんと想像して考えたことがありますか?ベクトルが合っていれば多少なりとも箔が付く、そう私は思っています。
じゃあ漢検に関しては実際のところどうなのか?例としては下記のようなのがあります。
- 文章を書く仕事
- 編集者、ライター
- 教育関係
上記は一部ですが、とりわけ文字を扱う業務という点で漢検の資格取得がメリットとなります。いや取得がメリットというより、取得のために勉強して見についた知識が業界の特性に寄り添っていて活かせる、といっていいでしょう。
さて、ここまで漢検は役に立つかどうかで色々と説明してきましたが、これらのメリット話はあくまで「単純に目に見えやすい」部分。
でも漢検の良いところって「形として見えにくいがもっと芯に迫る点」にあります。結論から言うと日本語で行なうコミュニケーションの部分です。
漢検の勉強意義は単純な損得勘定では見えてこない
勉強しなくたって社会、もしくは日常生活に困らない、という意見には正直同意。
とはいえ漢検は「自分の中の表現力&伝達力を向上させるうえで一役買ってくれる」、と私は考えます。
例えば人とのコミュニケーションにおいて漢字や語彙などの使いまわしを人より多く知っていれば、言葉の会話が途切れにくく、沈黙を回避することができます。
もちろん文章を書くうえでも、現在の文から次の文へと想像を巡らせるときに頭の中の漢字語彙ストックがあればひとまず長続きできます。流れが良くなればアイディアやまとまりも相乗効果で生み出せます。
あと単純に書き言葉として伝達しやすくなりますよね。
かんじをすべてなくしてひらがなだけでひょうげんするとなんだかいみをとるのがつかれるし、ぶんしょうぜんたいがへいたんにみえないですか?
↑↑↑こんな感じだと脳が疲れそう・・・になりません?あと文章を絵としてみたときになんとなくカッコ悪いですよね。漢字の大事さというのがホント分かります。
コミュニケーション、表現力、会話力、伝達力。これって中々「数字」として目に見えない事象だけれど、社会を渡り歩くうえでとても重要なこと。これらの力を少しでも伸ばそうと考えることはとても意義のあることだと思います。
どんなものが問題として出てくるのか
どの程度、どの範囲で問題が出題されるか、全体像を知ることは大事です。
3級、準2級、2級ではどんなものが問題として出てくるのか?
概要的に3級、準2級、2級の重要な点を抜き出すと、以下になります。下記に載せていますが公式に飛んでしっかり確認してもいいと思います。
中学校卒業程度(1623字)。
常用漢字のうち約1600字を理解し、文章の中で適切に使える。
【準2級】
高校在学程度(1951字)。
常用漢字のうち約1951字を理解し、文章の中で適切に使える。
【2級】
高校卒業・大学・一般程度(2136字)
※常用漢字がすべて読み書き活用できるレベル。
すべての常用漢字を理解し、文章の中で適切に使える。
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 各級の出題内容と審査基準
“常用漢字”という言葉が出てきましたね。
この言葉の意味は私なりの解釈だと、
「一般的な社会生活上で現代国語を書く時の漢字目安。そして公的に示された日本語の漢字」。
適当に選ばれた漢字ということでは全くないので、これらの漢字を学び、使えるということはとても意義のあることですね。
問題文はどのような形(文面)で出題されるのか
では次に、具体的にどういった”問題文(文章or 文面)”を用いて出題されるのか?下記その一例です。
次の___線の漢字の読みをひらがなで記せ
次の___線の漢字の部首を記せ
次の___線のカタカナを漢字に直せ
次の___線のカタカナを漢字1字と送りがなに直せ
この他にも
- 「空白に1字入れて四字熟語を完成させる問題」
- 「四字熟語の意味を答える問題」
- 「対義語や類義語を選んで漢字に直して答える問題」
など多数です。
こちらに関してもっと知りたい方は公式サイトをチェックしてみてください。詳しく載っています。各級での微妙な違いとかもあると思うので問題集を買う前に知っておきたい方は見ておくと良いです。
就活で活かすなら2級以上で一番受験者数が多いのは3級
漢検といっても「級」がたくさんあり、何がどのように必要性有りなのか判断するのは難しいです。ですがある程度の目安はあります。
漢検で狙いを定めるとしたら何級か
大まかな基準としては、
「就職活動」のために漢字検定を受けるとしたら2級以上は欲しい。
人気のある=受験者数が多い「級」は3級。
と、言われていることが多いようですね。
ちなみに「級」の順列は、下記のとおり。
~3級<準2級<2級<準1級<1級
1級が最高難易度です。なので「就職活動」で評価されやすい2級↑というと上から数えて3番目の位置になります。そう考えるとまあまあレベル高そうではあります。
準1級以上になるとスゴイ領域
準1級以上になるとレベル対象が「大学・一般程度」となり対象漢字数も約3000字と跳ね上がります。
対象漢字数・・・3級「1623字」、準2級「1951字」、2級「2136字」、準1級「約3000字」※準1級から一気に文字数が増えます。
私の感想では実際、2級の問題を見渡した感じだと、全く勉強しなくても2~3割くらいは読める域にありました。
ただここから準1級になると「はっ?何これ?出会ったことない漢字ばっかじゃん」というのが正直な感想。つまり10問あってその中で1問でも読める漢字があればラッキーな感じです。
私は現在40代、それなりに社会生活を営んできましたがそれでも目にしたこともないようなモノばかりでした。
これを頭に叩き込むのは結構労力要ります。準1級以上がスゴイといわれるのは個人的に納得です。
漢検における各級の「合格率」推移
漢検の合格率を見てみます。
【漢検】2022年度「第1回」の3級~1級までの合格率を見る
下記は2022年度第1回、3級~1級までの合格率「受験データ」です。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
1級 | 847名 | 81名 | 9.6% |
準1級 | 5,337名 | 733名 | 13.7% |
2級 | 44,512名 | 12,678名 | 28.5% |
準2級 | 74,419名 | 26,482名 | 35.6% |
3級 | 110,893名 | 56,117名 | 50.6% |
ちなみに前にも述べましたが全ての「級」の中で一番 ”受験者数” が多いのは「3級」、というのがこの表から見て取れます。2番目に「準2級」がきます。1級を受験する人少ないですね~。
【漢検】2022年度「第2回」の3級~1級までの合格率を見る
では第2回も見てみましょう。
下記は2022年度第2回、3級~1級までの合格率「受験データ」です。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
1級 | 921名 | 62名 | 6.7% |
準1級 | 5,174名 | 946名 | 18.3% |
2級 | 38,490名 | 11,222名 | 29.2% |
準2級 | 77,155名 | 29,446名 | 38.2% |
3級 | 135,151名 | 67,936名 | 50.3% |
他のメジャーな資格と漢検の合格率を比べてみる
他の資格の合格率を比較して漢字検定の立ち位置、おおよその難易度を把握します。
✔ 秘書検定「3級、2級」第128回2022年11月13日の結果
施行級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
3級 | 9,360名 | 5,855名 | 62.6% |
2級 | 14,342名 | 8,265名 | 57.6% |
✔ 日商簿記「3級」第163回統一試験 2023年2月26日の結果
回 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
163 | 31,556名 | 11,516名 | 36.5% |
✔ 日商簿記「2級」第163回統一試験 2023年2月26日の結果
回 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
163 | 12,033名 | 2,983名 | 24.8% |
これらの合格率を見ると、漢検でいう「準2級」「2級」と日商簿記の「3級」「2級」が近い位置にあります。
ただ簿記に関してはとりわけ数字を扱う全く別なジャンルなので、個人の得意不得意で全く結果は違ってくるとは思います。
なのであくまで目安として見ておくことに留めてください。
どのテキストを選べば良さそうか
個人的にはまず「公式」の日本漢字能力検定協会さんで紹介されているテキストをみっちり勉強するのが近道だと思ってます。↓↓
漢検を主催しているところが出しているテキスト群なので「傾向が掴みやすい」のと、「単純に公式なので説得力がある」からです。
まずはこの1冊をモノにし、その後に「不安、苦手な問題」がまだあればそれに沿った自分のやりやすい問題集を別途買うのがおすすめです。
【漢検の受験方法】筆記受験とCBT受験の基本情報の違い
漢検の受験方法には2タイプあります。筆記試験(通常試験)とCBT試験です。
CBT・・・略すと「Computer Based Testing」。その名の通り「コンピュータを使ったテスト」。別に難しいことを謳ったモノではありません。
それではまずこの2タイプの受験方法について基本的なところからまとめます。
受験形式の基本的情報【筆記 or CBT】
- 筆記試験(ペーパー形式)
- 方式:筆記(紙に書く)
- 試験日:年3回の統一日
- 場所:全国の公開会場
- 受験可能な【級】:1級~10級
- CBT試験(パソコン入力形式)
- 方式:テストセンター設置のパソコンに解答を入力
- キーボード、マウスを使用。また液晶タブレットに専用ペンで記述等。
- 試験日:「随時」受験可能(年末年始除く)
- テストセンターの予約枠空き次第で自由に受験日程の選択可能。※正確には申込日より4日目以降
- 場所:全国の施設(テストセンター)
- 受験可能な【級】:2級~7級
- 方式:テストセンター設置のパソコンに解答を入力
筆記かCBTかを考えた場合、上記がまず大枠の違いといえます。
よくありがちな勘違いですが、CBT受験で使う”パソコン”は自宅の”パソコン”ではありません。テストセンター、つまり会場にあるパソコンです。会場に足を運んでそこに設置されてあるパソコンを使用します。
✔ 追記:受験資格についてはどちらも制限はなく誰でも受験可能で、どの級からでも挑戦できます。
筆記とCBTの試験時間、合格基準、検定料の違い
では受験生にとって気になる点、試験時間、合格基準、試験料を比較して見てみます。
✔試験時間
試験時間 | |
---|---|
筆記試験 | 8級~10級:40分 それ以外が60分 |
CBT試験 | 60分 ※CBTで受験できる級は 2級~7級のみ |
CBTは2級~7級までのみ受験できます。両者の被っている部分を比較すると試験時間は同じということが分かります。
✔合格基準
合格基準 | |
---|---|
筆記試験 | 1級~2級:200点満点中の80%程度 準2級~7級:200点満点中の70%程度 8級~10級:150点満点中の80%程度 |
CBT試験 | 2級:200点満点中の80%程度 準2級~7級:200点満点中の70%程度 |
こちらも被ってる部分は一緒ですね。
✔検定料
検定料 | |
---|---|
筆記試験 | 1級:6000円 準1級:5500円 2級:4500円 準2級~4級:各3500円 5~7級:各3000円 8~10級:各2500円 |
CBT試験 | 2級:4500円 準2~4級:3500円 5~7級:3000円 |
こちらも両者同じです。
筆記とCBTの試験内容の違い
資格のレベルや認定について試験内容に違いはないようです。
ただCBT受験の場合、パソコンを使用し、その中のシステム上で入力していくわけなので、筆記試験と”解答方法”が異なる場合があります。
紙とパソコンじゃ使用物が全く違うので当たり前といえば当たり前ですね。
詳細:▶▶ 各級の出題内容と審査基準【日本漢字能力検定協会】
気になる「筆記受験」と「CBT受験」の申込方法の違いは?
まずは通常の筆記で受験したい場合の申込の流れを見ていきます。
【漢検】筆記受験<紙>の申込~ザッとした流れ~
- 前提条件インターネットから申込
申込経由はインターネットのみ。受験者専用サイトで申し込む。
- 登録するアカウントを新規で作成する
メールアドレスを登録し、個人情報などを入力。マイページ用のログインIDとパスワードを取得する。※スマホからもOK
- ログインマイページへログイン
先ほど取得したログインIDとパスワードを用いてログインすると、マイページにアクセスすることができる。
- 申込受験規約や注意事項をよく読み、申込する
【申込】ボタンを押して申込内容を入力していく。
✔何の検定を受けるのか
✔受験地はどこか
※申込時に受験地の選択はできるが受験会場はこちらから指定できないので注意。また会場への問い合わせは絶対にしないこと。問い合わせたいときは「日本漢字能力検定協会」にする。
✔郵便物送付先住所はどこか
✔支払い方法(決済)はどうするか
※決済方法について:クレジットカード、コンビニ / Pay-easy決済、QRコード決済(PayPay,LINE Pay)
- 支払い選んだ決済方法で支払いする
クレジットカードの場合は即時決済で申込完了メールがすぐに来る。それ以外の決済方法の場合はお知らせメールがくるので確認し、その後に決済を完了させると入金確認メールが来る。
Pay-easy決済(ペイジー)っていうのは申込料金などを各種金融機関のATM・ネットバンキングなどで支払いできるサービス。※利用可能なATMには「Pay-easy」マークが表示されている
では次に「CBT受験」申込の流れを見て比較して見ましょう。
【漢検】CBT受験<コンピューターテスト>の申込~ザッとした流れ~
- 前提条件インターネットから申込
申込経由はインターネットのみ。受験者専用サイトで申し込む。
- 登録するアカウントを新規で作成する
メールアドレスを登録し、個人情報などを入力。マイページ用のログインIDとパスワードを取得する。※スマホからもOK
- ログインマイページへログイン
先ほど取得したログインIDとパスワードを用いてログインすると、マイページにアクセスすることができる。
- 申込受験規約や注意事項をよく読み、受験予約する
【受験予約】ボタンを押して申込内容を入力していく。
✔何の検定を受けるのか
✔何級を受けるのか
✔漢検CBTは何度目の受験か聞かれるので回答
✔留意事項を読み同意ならチェックを入れる
✔希望エリアと日程を選択し検索
✔受験時間帯を選択
✔支払い方法(決済)はどうするか
※決済方法について:クレジットカード or コンビニ / Pay-easy決済(ゆうちょ銀行ATM・ゆうちょダイレクト、銀行などのATMやネットバンキング)、受験チケット事前購入(バウチャー対応)
- 支払い選んだ決済方法で支払いする
登録したメールアドレスにお知らせメールがくる。支払い手続きなどはそれを基に済ませる。試験会場地図も同様に要確認。
受験チケットっていうのは先ほど述べた「クレジットカード or コンビニ / Pay-easy決済」以外の方法で決済ができる電子媒体な券「コード入力」のようです(私も使ったことないのでよく分かりません!)。
おそらく企業や団体に関連する方達が使うもの。一個人として独学で受験を考えている人はあまり考えなくてもよいモノかと・。
受験票って送られてくるの?~筆記受験とCBT受験の違い~
何かと試験って「受験票」みたいな証が必要だったりしますよね?ちょっとその辺まとめてみます。
受験票 | |
---|---|
筆記試験 | 受験票の発送が有る。 検定日の約1週間前から順次、 受験票(ハガキ)なるものが発送される。 また検定10日前からマイページにて 自分の受験会場の確認ができる。 |
CBT試験 | 受験票の発送が無い。 だけど予約&入金が完了したときに 確認メール(試験詳細)がくる。 内容は要確認。 |
当日、筆記試験の場合「受験票」は必ず持参する必要があるし、CBT試験の場合は「本人確認証」が必要になります。また「受験票」は1級、準1級、2級、準2級の場合、顔写真添付が必要になります!
この当日に関する点はとても重要な部分になるので、ここは自身で責任を持って公式ページを”自分の目で”しっかり確認しましょう。↓↓↓
受験から結果までがスムーズ!CBTで受験するメリットとは?
CBT形式は受験における”始まり”と”終わり”を効率良くしてくれます。では具体的にその内容を見ていきます。
都合のよい日程で受験できるから準備しやすく気持ち的にも楽
受験するために必要なこと・・・それは受験予約ですよね。その受験予約においてCBTは利点があります。何かというと、
テストセンターの予約枠に空きさえあれば、自分にとって都合の良い日程を選択して受験できる
という点です。
例えばCBTの受験者専用サイトにある【テストセンター空席照会】を見ると分かりやすいと思います(ログインなしでも見れる)。
▶▶ テストセンター空席照会【受験者予約サイト-CBTS-】
✔ 【漢検】テストセンター空席照会の流れ
➡試験選択を行う
➡受験したい級を選ぶ
➡エリア・日程を選ぶ
♦ テストセンターの空き状況が分かります。時計のようなマークが付いているのが受験可能な日にち。「満」と記載があるのは予約が埋まっちゃってるので選択できません。
あとはこの時計マークをクリックして、受験可能時間帯を選びます。※ここに申込ボタンがありますが照会したいだけなら押さなければOK。
画像で説明しましたが、これらは一度自分の目で確認するのが一番です。
結果が出るのが早いから履歴書の更新もスピーディ
CBT受験は結果が分かるまでの期間がとても早いです。以下を見てください。
合格が分かるまで | 合格証が届くまで | |
---|---|---|
筆記試験 | 検定日の約30日後 漢検HPで照会可能 | 検定日の約40日後 |
CBT試験 | 検定日の約8日後 漢検HPで照会可能 | 検定日の約10日後 |
一目瞭然ですよね。
結果が早ければすぐ次の行動に移れます。これは大きな利点。
例えば「合格」であればすぐ履歴書に書けるし、「不合格」であればすぐ体制を立て直して再受験に向かうことができます。
会場がそこまで大規模じゃない→雰囲気に呑まれない
CBT受験の場合、筆記の公開試験のように大規模に人が集まって・・・とかではないので緊張しいな人には気持的に楽です。
またテストセンターにもよるのかもしれませんが、座席の横に仕切りがあります。自分の世界に没頭+集中したい人にはかなり良い空間ですよ。
CBT受験のデメリット?注意すべきポイントとは?
前にも述べたましたが「CBT」とは「Computer Based Testing」。つまりコンピューター(電子機器)を使ったテスト。当然ネックな部分も出てきます。以下にまとめます。
解答するための「電子機器操作」を覚える必要がある
CBTはコンピューターを使った試験です。試験と言うからには解答スピードも重要になってきます。
となると、合格するためにはある程度仕組み&操作を事前によく覚えておく必要があります。この点が日ごろ慣れ親しんできた紙テストとは違うところです。
例えば、
- 漢字の読みを入力するにはキーボードをたたく必要があるし、
- 手書き問題では手元のタブレットを使用してタッチペンで字を描いて入力するし、
- 問題から問題への移動などではマウスクリックなどを使用します。※スクロールバーを動かす場合もあり。
スマホ世代でパソコンはあんまり・・・っていう人はネックになりやすい部分かもしれませんね。
★補足:タブレットの設定では利き手選択ができます。それと消しゴム機能もあるのでご安心を。
問題用紙に書き込みができない → そもそもCBT受験は問題が画面に表示される
CBTの試験の場合、出される問題はパソコン画面上に表示されるため、問題用紙(紙)というのはありません。というわけで「問題用紙に書き込み」というのができません。
日ごろ「紙」で試験を受けてきた人にとってはこの「書き込み」ができないことがストレスになるかもしれません。
というのは、こういった補助作業によって頭の整理がつきやすくなる、という場合もあるからです。実際私がそうでした。
よってこれも上手く順応していくしかありません。ただ漢検CBT受験でのパソコン画面には「見直したい問題にチェックを付けることができる機能があるようです。これを上手く利用しましょう。
漢字検定CBTの受験者サイトにyoutubeの動画が貼っています。一度はしっかり見ておくことをお勧めします。
▶▶ 日本漢字能力検定「受験の流れ」【CBTS-受験者専用サイト】
問題用紙を持って帰ることができない
CBT受験では問題用紙を持ち帰ることができません。そもそも画面上に問題が表示されるので当然ともいえます。
逆に筆記試験の場合は持って帰ることができるので復習ができます。この違いは大きいですね。
終わりに:CBT受験は日程の組みやすさが最大の魅力!後は「操作」対策を
ここまで漢検における受験の仕組みについて説明してきました。
CBT受験は試験日程の組みやすさが最大の魅力です。
勉強量、勉強時間から逆算してこの時期なら受けられそうかな?っていうのを容易にしてくれます。また社会人なら多忙な時期を避けることも可能です。
そして仮に試験に落ちてしまっても再受験まで長い期間待たずに済みます。記憶がホヤホヤの状態を保てるってわけです。これも受験者にとってはありがたいことですよね。
CBT試験!・・・とてもオススメできる受験方法だと私は思います。
コンピューター操作が若干難しいところではありますが、その対策さえバッチリできていれば資格取得におけるとーっても便利なツールですよ!
というわけで今日のお話はここまで!ここまで読んでくれてありがとうございました!
TOPICS
このブログでは漢検の他にも様々な資格試験の情報&体験記を発信しています。
✔【簿記2級独学】私の合格体験と勉強方法「2ステップで勉強時間短縮」