統一試験(筆記)とCBT試験(ネット)でどちらを受けようか迷っている。合格率が異なるって噂も聞いたけど・・・何がどう違うんだろ?気になる。
上記のようなお悩みにお答えします。
日商簿記2級を受ける場合、✔ 統一試験(筆記)と ✔ ネット試験(CBT)を選択できます。
この2つの受験タイプ、実は2021~2022年のデータを見ると合格率に違いがあることも分かっています。
本記事では、これら✔ 統一試験(筆記)と ✔ ネット試験(CBT)のそれぞれの特徴の違いを明確にしつつ、ブログ著者の受験体験(ネット試験)も交えながらそのポイント&戦略を解説していきます。
なるべく初心者にも分かりやすく情報をまとめましたのでぜひ参考にしてください。
※このブログを書いてる人は日商簿記2級を受験して2回目で合格しています。2回ともネット試験でした。
※あくまで個人の主観でまとめています。記載ミスとかあったらごめんなさい。でも頑張って説明します!
統一試験とネット試験(CBT)の違いとは?【知っておきたい概要】
「統一試験」と「ネット試験(CBT)」の大きな違いといえば紙に記入するか、パソコンに入力するかが分かりやすい部分。ですがそれだけじゃありません。
※いきなり「CBT」という横文字が出てきて「???」ってなったかもしれませんが、こちらに関しては後の章で説明します。
統一試験とネット試験(CBT)の試験形式の違い(概要)
まず覚えておきたい「統一試験とネット試験」の概要を以下にまとめました。
- 統一試験(ペーパー形式)
- 方式:筆記試験
- 試験日:年3回の全国統一日 ※1
- 場所:商工会議所か、商工会議所指定の場所
- ネット試験(CBT)(パソコンへの入力形式)
- 方式:テストセンターに設置されてるパソコンに解答を入力
- 試験日:「随時」受験可能=テストセンターの予約枠空き次第で自由に受験日程&時間の選択可能 ※2
- 補足①:申込日の3日後以降から日程を選択できる
- 補足②:「統一試験」前後の約10日間は休止。
- 場所:商工会議所が認定する全国の施設(テストセンター)
- 詳細はこちら→:▶▶ テストセンター一覧【CBTS】
※1 統一試験は「第〇〇回~」などの言葉が頭に付き、年に3回、おおよそ2、6、11月に開催されます。詳しくはこちら ▶▶ 2023年度試験日程カレンダー
※2 ネット試験(CBT)はテストセンターの予約に空きがあれば随時、試験を受けることができます。ザックリ流れを言うと、
っていう感じです。補足:もちろん予約が埋まってたら「満」となって申し込めない場合もあります。
CBT方式で受けることができるネット試験・・・そもそも横文字「CBT」って何よ?
CBT方式で受けることができるネット試験。試験初めての人はこの辺り意外と「認識にズレor分かりづらい」と思われるのでもう少しきっちりまとめます。
✔ CBTってそもそも何?なんで急にアルファベットが出てくるの?
CBTを略すと「Computer Based Testing」となります。その名の通り「コンピュータを使ったテスト」のことです。頭文字を抜き出して「CBT」ってわけですね。
✔ CBT=「Computer Based Testing」方式で行われる試験とは
ここでいうCBT「Computer Based Testing」方式というのは、指定のテストセンターに赴いて、そこの会場にあるパソコンを使用して解答を入力していくネット試験のことです。試験問題はランダムに出題されます。
重要 ネット試験と聞くと「自宅のパソコンで受験できるのか?」と思ってしまいそうですが全く違います。会場のテストセンターに行って、そこに設置してあるパソコンに入力する試験です。勘違いしないように。
統一試験は紙に書くタイプ/ネット試験はパソコンに入力するタイプの試験
実際の試験でどのように解答を綴っていくのか?「統一試験」と「ネット試験」では全く違います。以下にまとめました。
「統一試験」と「ネット試験(CBT)」の申込詳細はどのようなルートで確認するか?
✔ 「統一試験」の申込関連はどこで確認するか?
✔ 「ネット試験(CBT)」で受験したい場合、申込関連はどこで確認するか?
試験科目/時間と合格基準&受験料(事務手数料)について
統一試験とネット試験(CBT)で「試験科目/時間と合格基準」に違いはありません。ただ事務手数料に関しては若干の違いがあります。以下まとめ。
試験科目 | 商業簿記と工業簿記(点数配分:100点満点中、商業簿記60点/工業簿記40点) |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 70%以上 |
受験料 | 4720円(税込) |
事務手数料 | 受験料の他に事務手数料550円(税込)も必要。 ただしネット試験「会場問い合わせ方式」の場合は、受験希望の会場によって異なるので要確認。 |
統一試験とネット試験の合格率の違い
では統一試験合格率の最近の推移をみていきます。
【日商簿記2級】統一試験(紙)の合格率
回 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
163(2023.2.26) | 12033名 | 2983名 | 24.8% |
162(2022.11.20) | 15570名 | 3257名 | 20.9% |
161(2022.6.12) | 13118名 | 3524名 | 26.9% |
160(2022.2.27) | 17448名 | 3057名 | 17.5% |
159(2021.11.21) | 22626名 | 6932名 | 30.6% |
158(2021.6.13) | 22711名 | 5440名 | 24.0% |
157(2021.2.28) | 35898名 | 3091名 | 8.6% |
20%台続いていますね。ここには記載していませんが、2002年~2010年頃の過去数値を見ると平均でおよそ30%台の合格率。そう考えると昔に比べて難化傾向にあるといえます。今後もこのぐらいの数値で続いていくのではと個人的には思います。
また簿記2級でよくあるのが極端に合格率が低い回があるということ。例えば第157回が8.6%と、一瞬ギョッとするくらい低い時があります。なので仮に自信大ありで挑んだとしても油断はしないことが禁物です。私も簿記の他に多くの資格を勉強してきましたが、日商簿記2級は難しい部類だと肌身に感じてます。
簿記2級だけの合格率をみても、なんだか漠然としてイマイチ掴みどころがないという方もいるかもしれません。というわけでちょっとメジャーな資格を列挙して最近の合格率と比較してみます。
資格名 | 実施時期 | 合格率 |
---|---|---|
ファイナンシャルプランナー3級 | 2023年1月 | 学科85.25% / 実技88.34% |
ファイナンシャルプランナー2級 | 2023年1月 | 学科56.12% / 実技59.53% |
宅建 | 2022年度 | 17% |
ITパスポート | 2022年4月度~2022年12月度 | 52.8% |
秘書検定3級 | 2022年11月 | 62.6% |
秘書検定2級 | 2022年11月 | 57.6% |
日商簿記3級(統一試験) | 2023年2月26日(163回) | 36.5% |
日商簿記2級(統一試験) | 2023年2月26日(163回) | 24.8% |
簿記そのものが合格率低いですね。宅建(宅地建物取引士)だけ別モノですが。※とはいえ「ファイナンシャルプランナー」や「秘書検定」など、さらに上の級を目指せば合格率はこれより低めです。
【日商簿記2級】ネット試験の合格率
ではネット試験合格率の最近の推移をみていきます。
期間 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年4月~2022年12月 | 72643名 | 27390名 | 37.7% |
2021年4月~2022年3月 | 106833名 | 40713名 | 38.1% |
2020年12月~2021年3月 | 29043名 | 13525名 | 46.6% |
先ほど筆記試験の合格率は20%台を推移していました。それに比べネット試験は30%台後半を維持しています。単純に数字で見ると、ネット試験の方が合格率が高いということになります。
【ブログ著者の解釈】統一試験(紙)とネット試験(パソコン)で合格率に違いが出る原因
統一試験とネット試験で合格率に違いが出ることが分かりました。おおよそ統一試験は合格率20%台、ネット試験は30%台後半を推移しています。
ではなぜこういった現象が起きるのか、私なりの予想と解釈で説明すると以下になります。
- 統一試験1本で試験に挑もうとした場合、年3回と期間に空きがあるため勉強がマンネリ化しやすい。
- ネット試験は会場に空きさえあれば随時試験に挑める。つまり自分で受験日を決定できるので勉強コンディションを整えやすい。
- 統一試験の場合、当日渡される「問題用紙」「答案用紙」「計算用紙」が一体になっているので使い勝手が悪く、それが少なからず影響している可能性。
- ネット試験は受験者ごとに問題内容が違うため、不公平感を出させないようにしているのだろうか?そのため実際に受験したとき、基本問題が多いように感じた。
- 統一試験・・・とくに第157回は極端に合格率が低く、激ムズだったらしい。※検索すると分かります。統一試験はときおりこのような荒れる話を聞くが、逆にネット試験ではあまり聞いたことがない。
- 統一試験・・・会場での周りの雰囲気に呑まれやすい。統一試験は人が多く、一斉に開始し、四方八方から電卓の音がカタカタするのでめっちゃ緊張する人も多いはず。それが少なからず影響している可能性。
✔ 私が思う、統一試験とネット試験で合格率に違いが出る「一番」の原因
先ほど箇条書きで述べた予想の中で私が個人的に一番重要だと思うキーワードは、「勉強コンディション」です。
統一試験の場合、年3回なのでそこに焦点を絞らなくてはいけません。対してネット試験(CBT)は会場予約に空きさえあれば頻繁に受験することができ、自分の都合で日程を組めます。この違いは大きいです。
【自分の都合で日程を組める】・・・例えば受験者が社会人の場合、「この時期は仕事で忙しいからこの日程に調整しよう」だとか融通が利きます。そして仮に受験で不合格になっても近い日程で再受験できます。
これが統一試験だったらどうでしょう。次の受験まで期間が長いのは明白なので、「せっかく覚えた内容を忘れてしまう」、「記憶を維持する」という部分で面倒です。最終的に意欲がそがれ、マンネリ化しやすい傾向がありそうじゃないですか。
また実際に私がネット試験を2回受験し、その出題された内容を考察して思うことは、それまで勉強したきた問題集よりも基本的な問題が多かったように感じたことです。
※ちなみに私が勉強した問題集はこちらです↓↓ 補足:2021年当時実際に使用したのは「あてる→第158回」&「まるっと→2021年度版」
全体的に難しく、何度も何度も繰り返し勉強したのを覚えています。それに比べると幾分、ネット試験の方が基本的な問題が多く、簡単でした。難しさ:問題集「星5」★★★★★、ネット試験(CBT)「星4」★★★★ってとこでしょうか。
統一試験とネット試験(CBT)の試験選択を考える上でポイントとなるところ
統一試験とネット試験(CBT)を比べると、ネット試験(CBT)の方が合格率が高い傾向にあることは先にも述べた通りです。まあそういうこともあり、実際私もどちらかを推薦しろ、と言われたら断然ネット試験(CBT)を推します。ただこれはあくまで私の主観。
本当に判断材料が合格率だけでいいのでしょうか。この章ではもっと多角的に試験選択を考える上でポイントとなるところを説明していきます。
統一試験(筆記試験)のココが推せる
統一試験(筆記試験)のメリットを広く捉えてみます。下記にまとめました。
- 学校などで慣れ親しんだよくあるペーパーテストなので試験に溶け込めやすい
- 逆にいえばパソコンで試験って普段あまり馴染みがないですよね。またパソコンの場合、操作や簿記に伴ったパ仕様を新たに覚えなくてはいけません。それにスマホ全盛期世代にとってはもしかしたらパソコン自体あまり触ったことがないという方も居るかもしれませんね。って考えるとペーパーテストの方が楽です。
- 問題用紙の余白などに書き込み
- チェックマークなどを書き込んで頭の中を整理したり、あるいは問題文の近いところの余白に下書きして目線的負荷を軽減したりなど、紙特有の使い勝手の良さがあります。※注意点:答案用紙側に下書きした場合は試験終了前に消しゴムで消しましょう。
- 目の負担軽減
- 統一試験の場合、黙々と机の上を見ながら作業できます。それがネット試験の場合、パソコンの画面を見て、キーボードを見て、などと目線が上下しやすいです。またパソコン画面の明るさは熱中して見るとジワリと負担がくるもの。従来の紙の方が目に優しいともいえます。
- 気合が入る/士気が高まる(SNS等の利用)
- 統一試験の場合はいっせいに受験するのでツイッターなどSNSで同じ受験者達と感想や意見交換をしやすいです。独学で挑もうとした場合、どうしても孤独になりがち。そんなときアドバイスや悩みを共有できる同士が入れば心強いですよね。
ネット試験(CBT)のココが推せる
ネット試験(CBT)のメリットを広く捉えてみます。下記にまとめました。
- 就職活動ですぐにでも資格アピールしたいとき
- ネット試験(CBT)であれば随時試験を受けれるのですぐに資格を取りたい人は便利。しかも試験結果(合否)がその場(スコアレポート配布)で分かり、合格証も即日発効。例えば現在就職活動していて、経理の仕事につきたいけど履歴書の資格欄が心もとないと思う人は相性が良いかも。
- 仮に落ちても再受験まで期間を待たなくてよい
- これも同様に随時試験を受けることができることから、受験に不合格だったとしてもある程度記憶ほやほやの状態で再受験(挽回)できる。また簿記は問題によって当たりハズレがあるので意外と再受験してサクッと合格までいける可能性もある。
- パソコン画面側に「問題文&答案」が表示されるので机がまあまあ広く使える
- 私がネット試験(CBT)を受けた時の持ち場は、キーボード、計算用紙、電卓が手元にある感じで机の幅的にはそこまで窮屈さを感じなかった。これが統一試験(筆記試験)となると机の上に、(一体になった)問題用紙、答案用紙、計算用紙、になるため、それらを広げるとかなり机の幅を使う。また電卓を使う必要があるため、会場の机の大きさ次第ではさらに狭く感じられ机上も頭の中もなんだかゴチャゴチャする。
- 受験会場では人が少ない&同時刻で始める人が少ない
- 私のネット試験(CBT)体験として、実際の会場では5、6人ほどの受験者が居る程度でした。また同時刻に始める人も居なかった(と思われる)ので変な気を使うことがなかった。同時刻に始めると「みんなもう退席して試験終わってるのに自分だけまだじゃん。」という焦りを感じることがあるんですよね。
- 会場によってはイヤーマフを貸してくれる
- ちなみに私が受験した会場ではイヤーマフを貸してくれました。イヤーマフというのは防音機能があるものです。会場の出入りが激しい場合や内外のガヤガヤが気になる人は音を軽減できるので良いですね。※そのイヤーマフと同じものではありませんが、それ関連で紹介している別記事があるので気になる人はチェック:▶▶【勉強に集中する方法】イヤーマフをすることで効果が期待できるかを実体験を元に検証
自分に合った試験タイプを選ぼう
統一試験とネット試験(CBT)にはそれぞれにメリットやデメリットがあります。とはいえそれはその人自身の考え方次第です。人によって許容範囲や価値観、置かれている環境も違うので一概にどちらが良いとは言い切れません。
ただ一応の目安として何か参考指標があると便利かなとも思うので、下記にて私の独断と偏見でタイプ毎にどちらがおすすめかをこれまでの内容と合わせてまとめます。
タイプ | おすすめ |
---|---|
会場の雰囲気に呑まれやすい & 緊張しやすい | ネット試験 |
パソコン&テンキー(数字キー)を打つのが苦手 | 統一試験 |
問題用紙に書き込みやチェックを入れながら解いていく手法が好き | 統一試験 |
雑音に敏感 | ネット試験 |
結果がすぐに欲しい | ネット試験 |
自分の都合ですぐ受験したい方だ | ネット試験 |
一点集中で長期的な計画を基に事を進めたい | 統一試験 |
仲間と進捗情報や(SNS等)、試験結果の感想を共有したい | 統一試験 |
ただ個人的な意見ですがこれから社会的にもデジタル化が進んでいくことを鑑みるとネット試験が主流になっていくのではないかと思います。
現に東京商工会議所では2023年4月から日商簿記検定の統一試験(紙試験)を実施しなくなっています。
またCBT試験は「簿記」だけ実施しているわけでなく、例えば有名どころとして
- 漢検
- 秘書検定
- 販売士
などがあり、他にも様々あります。※参考ページ:▶▶ 受験者専用サイト「試験一覧」~CBTS
こちらに関しても今後、様々な資格が追加されていきそうですね。
終わりに:統一試験とネット試験(CBT)の合格率を通して考えられること
ここまで統一試験とネット試験(CBT)の合格率を元にその違いやポイントを説明してきました。
ここでもう一度重要点をブラッシュアップします。
総まとめ:統一試験とネット試験(CBT)【大枠の違い】
項目 | 統一試験 | ネット試験(CBT) | 備考 |
---|---|---|---|
合格率(2021年~2022年) | 20%台 | 30%台後半 | 明らかな差 |
受験会場 | 商工会議所orが商工会議所が指定する場所 | テストセンター(インターネット申込方式の場合) | ※全国各地 |
受験解答の仕方 | 紙に書く | PCに入力 ※自宅PC不可(会場のPCを使用) | |
試験日 | 年3回 | ★随時「日程&時間の選択可能」 ※テストセンターの予約枠空き次第(インターネット申込方式の場合) | |
試験時間 | 90分 | 90分 | |
合格基準/受験料 | 70%以上の正解/\4720(税込み) | 70%以上の正解/\4720(税込み) | +事務手数料550円(税込) ※ただし、ネット試験「会場問い合わせ方式」の場合は、受験希望の会場によって異なるので要確認。 |
申込受付 | 各商工会議所に確認 | CBT-Solutions受験者専用サイト |
総まとめ:統一試験とネット試験(CBT)~特に注意したいデメリット~
続いて、両者の特に注意を払いたい部分について↓↓
✔ 統一試験
- 「問題用紙」「答案用紙」「計算用紙」が一体のため使い勝手が悪いとの評判あり
- 年3回しか試験がないため、再受験となった場合、マンネリ化が懸念
- たまに激ムズな回があって騒がれるときあり
✔ ネット試験(CBT)
- 問題用紙に書き込めない(補足:問題はパソコン上に表示される)
- パソコン操作をある程度覚える必要あり(パソコン苦手はきつし)
総まとめ:統一試験とネット試験(CBT)~特に強みといえるメリット~
続いて、両者の際立って良いとされるメリット部分について↓↓
✔ 統一試験
- 問題用紙に書き込める
- パソコン操作を別途覚える必要がない
✔ ネット試験(CBT)
- テストセンターの予約枠空き次第で自由に受験日程&時間の選択可能
- 補足①:統一試験前後の約10日間は休止。
- 補足②:再受験の申込は試験を受験した日の翌日から可能
- 合否がその場で分かる
合格率だけに捉われず、自分にマッチする受験戦略を立てて望むことが重要
確かに合格率を見ることは、受験を決める上での必要な資料といえます。
ですが低い合格率だけ見てその材料だけであきらめてしまうのは勿体ないです。合格率が低いということを前提とし、その懸念を払拭するためにどう戦略を立てていけばいいのかを、まずは考えてみてはいかがでしょうか。戦い方を覚えれば案外勉強もサクサク進んでいくものです。
とはいえまあ何度も言うけど個人差はあるのでそれは本人次第かな。それはもう世の習わしみたいなものなので。
・・・と、この状態で終わってはアレなので、ここからは私の実際の体験例を。
実のところ私自身も最初、合格率を見たときは「あっ無理じゃん(笑)」って思いました。こんな難しいものに挑んだって結局合格できなければ壮大な勉強時間の無駄じゃないかと。
でも繰り返しx2勉強しているとあるときパターンが掴めてくるんですよね。眉をひそめて解いていた問題が徐々にではあるけど緩和されていく。そしてそれを究極まで突き詰めていくと解き方の構造がパッと条件反射的に浮かんできます。
基礎パターンが強固に頭の中で確立されてくるので、次の新しい問題にいってもなんなく解けたり、仮に解けなくても少し復習すればあまり時間かけなくても自分のモノにできたりします。
そうなってくると、それまで合格率とか色々言っていた受け身な自分が、逆に「オレが倒しに行く」という「逆マウント」状態になってくるんです。おそらくそれが「自信」というものなんでしょうね。
実際は自分、1回目は試験に落ちてるんですよ。確かにそのとき一瞬は戸惑いました。でも合格できるという自信をなんとか捨てずに持ち続けることができました。だから2回目を受けようと思ったし、合格できました。
以上、私の体験談でした。要は
「合格率を見て最初あれだけあきらめ半分だった自分がここまで変わった」って話です。
というわけで最後に、、、自信というのは最初から付いているものではなくて、やってるうちに付いてくるもの。
かもしれませんよ。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!下記にも簿記2級に関する記事を書いてます。参考にどうぞ!