【簿記2級独学】なぜ工業簿記が難しいと感じるのか?自身の体験を元に検証【ネット試験向け】

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
難しさの理由

初めに簿記試験に関する私自身の経歴を記載します。

  • 簿記3級に合格
  • その3か月後、簿記2級の試験を受ける
  • 1度目は不合格、その2週間後の2度目で簿記2級に合格

より詳しい経緯についてはこちらをどうぞ。

こんにちは、プッキー(@pukky)です。

このブログでは、「資格勉強」について個人的ノウハウを発信しています。

工業簿記が難しいです。

プッキー
プッキー

上記のようなお悩みに対し、自身の経験を元に
検証と対策を考えていきます。

記事の内容
  • 工業簿記が漠然と苦手に感じる理由
  • そこから考え得る対策
この記事から得られること
  • 苦手分野と上手に付き合っていく方法
  • 要所で減点にならないための注意事項

それではいってみましょう。

初めに:簿記2級工業簿記~独学での理解~

  • 工業簿記がなんとなく苦手意識がある。
  • 商業簿記と比べ、中々すんなり頭に入ってこない。

このように考える人は結構居るのではないでしょうか。

巷では、

  • 「いや、工業簿記は得点源だよ」
  • 「商業簿記に比べれば楽」

のような声も良く耳にします。

実際これは人によって個人差があると思います。

私自身の実体験から正直に意見を言わせていただくと、

難しい。すんなり頭に入ってこないよ。

っていうのが本音です。

簿記2級独学:工業簿記がどうして難しい?

やり遂げる

私個人の「苦手意識がついてしまう見解」は以下の通りです。

大きく言うと、

  1. そもそも工業簿記は2級から登場するため ➡ 慣れてない
  2. 工業簿記は工場等で使用される ➡ 専門用語の意味がイメージしにくい
  3. 分かれば一気に得点源になるが、分からなければ一気に得点になる ➡ 萎える
  4. 一つ解くのに時間がかかる ➡ 面倒

細かく言うと、

  1. 区分が複雑。少し手間(直接材料費?、加工費?→直接労務費or直接経費or製造間接費?)
  2. 原価計算方法がどれも似ている気がして迷子になる

★まず前提として苦手な理由を洗い出し、なぜ悩むのかを自分なりに分析する
 ことは勉強への向き合い方の第一歩だと思います。

また、

「ちゃんと理由があるんだ」
と考えれば必要以上に自分を責めずに済むのではと思うからです

では解説していきたいと思います。

2級から登場する工業簿記

これはもう言わずもがなです。簿記3級で慣れ親しんだ商業簿記。
その流れで行けば商業簿記は取っつきやすいけど、

工業簿記に関しては初見です。

スムーズに理解が及ばないのは当然とも言えます。

そもそも生活の中で馴染みがない

商業簿記は商品の売買等で使われますよね。
対して工業簿記は製造業で使われる。

私の個人的な感覚を言えば、

  • 商業簿記は生活の中で見慣れていて、外に開けてるイメージ【商品売買】
  • 工業簿記は何か内部のモノで【製品】に関わるイメージ

となります。

製品がその中心にあるので、関わってくる用語も専門的になり、
また違った頭の使い方が必要とされてきます。

違った頭の使い方 ➡ 労力(脳への負担)

ってことです。

問題構成(得点の観点から)

問題同士が数珠つなぎのようになっており、全体が理解できてないと
答えに辿り着きづらい構成になっていると考えます。

つまり、

全体像が見えてこない ➡ どの解法パターンを当てはめればいいか分からない

ということになります。

そして解法パターンそれ自体が読めてこないとまるごと得点を失いかねません。

まるごと・・は避けたいね。

解くのに意外と勉強時間がかかる

これはもしかしたら「私自身が特に」かもしれません。

商業簿記の連結決算も時間がかかりますが、工業簿記も実際のテストで
は結構時間を割いてしまいました。

資料などが与えられ、それに沿って解いていくのでぱっと見、
シンプルな感じがしますが意外と内部構造は複雑で計算方法も
多岐に渡ります。

分類に戸惑う

前提知識として知っておかなくてはいけない分類事項が多いように
感じます。そこを読み違えてしまうと問題の途中で混乱が生じます。

材料費、労務費、経費から始まってその内訳があり、そしてまた
製造直接費や製造間接費に分類されて・・・等々。

根幹として必要とされる知識をしっかり頭に刻んでおかないと
次のステップが見えてきません。

原価計算

例えば総合原価計算でいうと、単純総合原価計算、工程別総合原価計算、
組別総合原価計算、等級別総合原価計算などとなんだか種類が多いですよね。

あくまで私の体感なんですが

初めの頃、どれもどことなく流れが似ていて、

「あれ、今どこの何の計算してるんだっけ?」

ってなったりしました。
自分が何をしてるか分からなくなるなんて滑稽ですよね(笑)

種類がそれなりにあるので迷子になりやすい分野ではあるといえます。

まとめ

なぜ苦手と感じるかを私なりに解説してきました。

正直自分でも書いているうちに
萎えてきました(笑)
ですがこれを避けて通る、ということはできません。

なので、

「不得意」というダメージは覚悟しつつも、その中で立ち向かっていく

ことが必要になります。

簿記2級工業簿記が難しい➡分かる➡なら苦手と付き合いながら攻めていく

克服

工業簿記が苦手と判明・・するとパッと問題を見ただけで拒否反応が出ます。

実際私自身もそうでした。

なぜなら問題に向き合って考えて考えて考えたあげく、結局答えに近いものさえ
浮かんでこないという状態がずっと続いたからです。

当時初見で勉強していく中ではこれといった解決策が無く、
何かこう霧の合間を縫っていくような感覚で問題を解いていました。


が、何度も解いていく中で次第に自分の中で進め方の方向性が
見えてきました。

ではこの苦手なものに対してどう対処するかを自分の勉強体験を元に
深堀していきたいと思います。

勉強の取っ掛かりは工業簿記から入らない

要するに不安の軽減です。

学校のテストとかでもまず分かるものから解いていく、という
ことを教えられたような気がしますがソレです。

勉強開始したら、以下のように行います。

  • 商業簿記➡工業簿記のルーティンで進める
  • 得意な物➡苦手な物の順で進める

これは別に難しい方法論とかではなく、やろうと思えばすぐできそうです。

まず

頭を活動させたいわけです。脳を温めたいんです。

自分のやりやすいものから始めることでそれが頭の準備体操になります。
まずはムーブをつくりましょう。
「解けた!」というプラスマインドを発生させ、その武器を元に難しいものへ
チャレンジするんです。

これは実際の勉強進行度合いに結構影響があったのを覚えています。
モチベを少しでも良い方向に保つルーティンってことです。

ターゲットとなる分野を決め、一点集中で勉強する

初めのうちは問題集の端から端まで順番にやっていく、という流れであろうと
思いますが、慣れてきた辺り・・なのでおおよそ4週目くらいですかね。
以下を試します。

特定分野の強化日を作る

テスト範囲は広いですから満遍なく勉強していくのも重要です。
しかし上記のような強化日を作り、それをこなすことで自分の中の強みをつくります。

「これに関してだけは誰にも負けないくらい強いぜ、私は」

っていうのを作るわけです。

こういうものがひとつでもできると自信がつきます。
例えば他で失敗してもネガティブを軽減してくれます
(アレもダメ、コレもダメだと萎えるじゃないですか)


小さなことでも良いから強みを作りましょう。
それが工業簿記を乗り切る一つの手段となります。

強みは自信につながるんだね

一気に落とし込む

問題集を周回していくことで

ふわふわしたものがクッキリとしてくる瞬間がきます。

難しい用語や解説が記憶できてきている段階です。
それが意識でき始めたら、

その瞬間を狙ってその単なる記憶を理屈の理解、手順の理解へと一気に走らせます。

要するに重荷が外れるチャンスが巡ってきてるということです

私はそういった何か掴みかけてるときは1日の中でたっぷり時間を
その分野に費やしました。

結果、出題者がこちらに求めさせようとしているものを瞬時に
見抜き、冷静かつ自信をもって解けるようになっていったのを覚えています。

BOX図の重要性

工業簿記で登場するBOX図。

頭で思い描ければ速いのでしょうが
やはり私は手で書き込むことが必要だと感じます。
現に私も実際の試験では紙にBOX図を描いて
解いていきました。

もちろん試験に限らずその勉強中においてでもです。

ただでさえ迷子になりやすい工業簿記。

こういった手順を書き込むのは面倒ですが

それ以上にリスク回避は重要だと考えます。


そもそもこういうのって途中の計算を間違うと最終的な解答での数字が
合わなくなるという一大事になりやすいからです。
それに、

最後の最後でやっと出した数字が合わないとショックじゃないですか。


なるべくモチベを落とすことは避けたいと思うわけです。

BOX図を書いて頭の中を整頓することは多分にメリットを含むと思います。

※まあでもこれは個人差があるかもしれません。私は記憶力に自信がないので
 ひたすら書いていました。

 原価計算での【仕損、減損、材料の追加投入処理】はしっかり抑える

例えば一口に仕損、減損と言っても

「発生点はどこなのか」で問題の進め方も変わってきます。

※発生点が不明な場合もあります。

また、材料の追加投入に関しても

「どの段階の投入なのか」、「工程を通して平均的に投入したのか

これも重要な要素です。

これら理屈はしっかり見極めていかないと後々苦労します。

私が良く陥ったミスで・・・
問題を解き終わったと安堵していたら上記の要素を組み込むのを忘れ、
初めからやり直すというグダグダな状態に ⇦ 結構やらかしてます

勉強中ならOKかもしれませんが試験中なら時間ロスで命取りです。

ここは気を付けたいところです。

まとめ:独学は立ち止まりやすいよね・・でも

いかがだったでしょうか。

個人的に工業簿記と言わず、何の勉強でも取り組んでいて思うのは、

立ち止まって考える時間が多く、一向に前に進まないときに苦手だと感じる

って思います。

なので今回は極力それを避ける方法や考え方を紹介しました。

また工業簿記を進めるうえでスムーズに解答へ到達するための注意点にも
言及してみました。できれば間違って初めからやり直す作業は排除していきたいものです。

最後になりますが、

人によって得手不得手というのはあります。
一番悲しいのはその不得手が原因で、途中で勉強そのものがイヤになることです。

そういう部分は早めに処方して潰していくことが肝心です。
そしてスムーズに勉強を進めていきましょう。

今回の記事が何かの参考になれば幸いです。皆さんの勉強が上手くいくことを願ってます。

プッキー
プッキー

ここまで読んでくれてありがとうございました

お疲れ様でした!

★下記にて簿記2級勉強方法をまとめています。こちらも合わせてどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました