簿記2級の問題集おすすめ!合格者が選んだ効果的な教材と個人的感想

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簿記2級おすすめ問題集とは

これから簿記2級に独学で挑戦しようと思ってるんだけど、おすすめの問題集があれば教えてほしい。

上記お悩みについて、私自身の使用経験も交えながら簿記2級独学用のおすすめ問題集を紹介していきます。

簿記2級の試験対策に必須な問題集は何か?簿記2級合格を目指す方に役立つ情報となれば幸いです。

 合格証書の画像UPしておきます。2021年にネット試験で合格しました!

簿記2級合格書

※今回紹介するのはあくまで問題集に特化したモノとなります。問題付きテキストとは異なるのでご注意を。

簿記2級の問題集おすすめ!合格者が選んだ効果的な教材と個人的感想

問題集の良さを探る

簿記2級に合格するには試験で問題を解けなければいけません。テキストを読み知識として理解するのと、実践で点数を稼ぐのは全く別の分野だと思っていいです。

例えば座学でたくさん英語を学んでも、実際にネイティブの人と会話すると全くついていけないのと似ています。会話するには会話する練習機会(実践)を増やさなくてはいけませんよね。

問題をたくさんこなすことで本番の試験に合格できるよう力をつけていきましょう。

それでは簿記2級のおすすめ問題集を紹介していきます。

あてるシリーズ【簿記2級TAC予想模試】

✔ おすすめな点

  • 本番を意識した模試形式の問題構成。問題を解き慣れることで実力もつき、傾向も掴める
  • ネット試験(CBT)対策問題も豊富。5回分の学習で出題範囲の広い対策ができる。パソコン操作の会得も。
  • 学習カレンダーや本番の設問に対する時間割振りにおける説明等、タイムマネジメントに関するサポートが豊富
  • 問題集を周回するときの「繰り返しシート」が便利
    • 例えば、1回目の模擬テストを実施した際に、第1問は何点だったか・・・など記録しておけるシート。2回目、3回目と周回したときの自身の成長を確認できる。

✔ 懸念点

  • 解説を読んでも難しく理解困難or理解に時間がかかる部分も。特に税効果会計、連結会計。
  • 問題集自体が大型本の部類に入るので机の上が狭くなる。勉強環境に重点を置く人は注意。
  • 全体的に難しい。レベル高め。

★ 私の総評  4.5(5点満点中)

私はこのシーリーズの問題集を活用してネット試験を受験 ➡ 合格しています。

この「あてる~問題集」に収録されている予想問題は統一試験とネット試験のどちらも豊富に揃えられているので安心です。出会ったことない問題パターンの数をなるべく排除して本番に挑むことは大事です。(それでも本番では「なんだこれ?やり方分からん」といった問題も出るんですけどね)

またレベルが高い問題も沢山ありました。ですがこれに関しても多少難儀とはいえレベルの高い問題をやっておいて本番に挑んだほうが良いです。だって逆にレベルの低い問題ばっかりやって本番でずっこけるのは後悔が残るでしょう。

ただ簿記2級でいう難問・・・例えば「連結会計」のような解くまでに時間がかかるような問題の部分は解説が少し淡泊。分からな過ぎてテキストに戻って四苦八苦ってことが多々ありました。※私自身の理解力が単に悪いのかもしれません。

それ以外の点では解説もそれなりに分かりやすく謎の残る部分は少なかったです。

日商簿記2級まるっと完全予想問題集

✔ おすすめな点

  • 本番向けな予想問題集が多数収録。統一試験用12回分、ネット試験用10回分と問題数は十分なくらい多い。
  • TAC出版のテキストと合わせやすい。例えば「まるっと~」の問題集で回答した箇所が、TAC出版のテキストのどの部分で論じられてるかの対応表リストがある。行き詰まったところの復習に活用できるので便利。
  • 12回分の予想問題が「易しめ~難しめ」と難易度がステップアップ式に分けられており、自分の実力を少しづつ上げていきたい、もしくは挫折を防ぎたい人におすすめできる学習形式になっている。

✔ 懸念点

  • お値段高め
  • 全体的に解説が簡素。解説自体の文章「文字量」が少ない。前段階として十分テキストをやり込んで理解している人は良いかもしれない。
  • 問題レベルが「易しめ~難しめ」というようにその回によってステップアップ形式になっているため、できるだけ時間を絞ってピンポイントで学習したい人には向いていないと思われ。問題集を周回して記憶したい人にとってもおそらく少し遠回りになるかも。じっくり腰を据えてやりたい人は相性が良いと思う。

★ 私の総評  4.2(5点満点中)

自分の学習方針をどのようにもっていこうと考えているのか?その内容この問題集の良さが左右されると思う。着々と力をつけていき、段階を追って実力を身に着けたい人にはベストマッチかなと。ただ実際の本試験は簡単な問題も難しい問題もランダムに混ざり合って出題されるので、もっとピンポイントに凝縮した問題へとガツガツ当たりにいきたいならちょっと相性としてはどうなのかとも思ってしまう。

ネット試験10回分に関しては回によってレベル毎って感じではなかったので良し。あと書籍側の問題と違う問題が収録されているのでそれもGOOD。

パブロフ流~簿記2級総仕上げ問題集~

✔ おすすめな点

  • テキストを勉強したけど、頭の中で上手く整理できていない。忘れた内容もある・・・。そんな人向けにおすすめな総仕上げ的問題集。もちろん問題集的要素がメインだが、解説が詳しくまた内容も親切なので答えに向かうまでの解法が頭に残りやすい。
  • パブロフ流のオリジナル的要素である「下書き」解説が所々散りばめられており、著者の説明意図が感じやすい。授業で先生が黒板に書いてくれているイメージですね。「”分かる”人はこうやって手を動かして解決に向かっているんだ・・・」的なことが肌身に感じとれるので単なる印刷文字では伝わらない臨場感のある解説となっている。
  • 特典でネット試験対策用の問題(本番形式)もある。

✔ 懸念点

  • 本番に似た模擬問題形式というよりは、テキストで学習した内容の復習としてやる形式の問題が主。本番の臨場感を味わいつつ勉強したい人にはあまり相性良くないかも(特典のネット試験対策問題は別)。本番に挑むとしたらこの2冊(商業簿記&工業簿記)の他に、別途模擬問題集をやり込む必要はありそう。独学に多く時間をさけるなら逆にこの問題集は優秀だとは思う。
  • パブロフ流のテキストをやった人は入っていきやすい絵や説明のタッチだが、そうでない人は慣れるまで時間はかかるかもね。

★ 私の総評  4.0(5点満点中)

「下書き解説」がとても良いですね。独学で勉強していると印刷された活字との無味乾燥な戦いとなるんですが、これがあるだけで講義を聞いているような感覚に浸れます。先ほど懸念点も上げましたが、めいっぱい時間を使って徹底的に復習したいならこの問題集は解説もしっかりしているしGOODだと思います。なんなら自分の苦手なところだけ拾ってそこの復習向けだけに使うのもアリですね!

スッキリうかる~日商簿記2級【本試験予想問題集】~

✔ おすすめな点

  • スッキリうかるシリーズのテキストを使っていれば馴染みやすく入っていきやすい。シリーズものだと商業簿記と工業簿記で問題集が分けられがちだけど、こちらは実践向きの本試験予想問題として1冊になっており、だからといって価格が高いというわけでもない。
  • 予想問題9回分、ネット試験模擬5回分(書籍とは異なる問題)と収録問題数は申し分ない。ちょうどよい量ともいえる。問題集は周回して頭に入れるのがベスト。そう考えると限られた時間内で挫折することなく回し続けるには適切な回数分だと思う。
  • 解説で設問ごとにポイントとなるアドバイスを記載してくれている。より本番向けな戦略アドバイスになっているので設問全体を攻略するため、また得点の配分を意識したイメージングが湧きやすい。

✔ 懸念点

  • 解説がコンパクトにまとめられているため、前提知識をしっかり身に着けていないと途中置いてけぼりをくらう可能性あり。
  • アマゾンレビューにもあったが、連結会計の部分はちょっとあっさりで少ない感じ。他の問題集かスッキリのテキストで内容をしっかり復習する必要はありそう。※ただ連結会計に関しては私も不安な状態のまま試験を受験し、部分点を稼いでなんとか合格した経験を持っているので、必ずしも完全完璧でいる必要もないのかという気はしている。

★ 私の総評  4.7(5点満点中)

スッキリのテキストとスッキリの問題集(本番向け)で統一できるのはめっちゃありがたい。なぜなら独学の場合は勉強しててどれが信用できる本なのかと不安になるケースが多いから。スッキリ~は長年愛されてるシリーズなので安心して取り組めますね。

問題数もちょうどよく実践向け。このことから「スッキリ~」の商業簿記&工業簿記のテキスト2冊を終わらせ、次のこの問題集を完走できれば本番への準備は8割くらい整うんじゃないかっていう個人的な計算です。

合格するための本試験問題集~日商簿記2級よくわかるシリーズ~

✔ おすすめな点

  • 本の作りがシンプル。ゴチャゴチャしていない。よくある問題集本の前半部分って「こう解け!ああ解け!」みたいに無駄に演出じみているモノが多いが、こちらの問題集はシンプルに伝えたい事を伝えている感じ。結果的に頭の整理がつきやすい。
  • 統一試験タイプの問題12回分、ネット試験タイプの問題10回分(書籍とは違う問題)と、他の問題集に比べてもかなり豊富な量。とことん本番向け(テストタイプ)の問題に浸りたいならうってつけの代物。
  • 問題数が多くてもしっかり厳選されている感がある。意地悪な問題がないイメージ。他テキストでやった重要論点などが問題を通して深く理解できる。

✔ 懸念点

  • お値段高め
  • 本番試験でいう第1問「仕訳」問題の解説は分かりやすいが、第2,3問(商業簿記)の解説が少し量的に少ない気がした。第2,3問が苦手という人はもしかしたら理解が難しくなるかも。

★ 私の総評  4.4(5点満点中)

本番形式の問題がとっても豊富なので、事前の準備として申し分ないです。ただ多い分「1周」しかやらないというのは逆にマイナス。少なくとも2周、3周はやり、しっかり頭に叩き込むことがこの問題集を存分に活かす勉強方法だと思います。

昔からある「簿記2級の王道的な問題集」って個人的に思ってます。

まとめ:簿記2級問題集~当ブログ著者目線での総括ランキング~

ランキング
順位名称評価(5点満点中)
1スッキリうかる【日商簿記2級,本試験予想問題集】4.7
2あてるシリーズ【日商簿記2級TAC予想模試】4.5
3合格するための本試験問題集【日商簿記2級よくわかるシリーズ】4.4
4日商簿記2級まるっと完全予想問題集4.2
5パブロフ流~簿記2級総仕上げ問題集~4.0

今回の記事を総括してまとめると、上記のような私の個人的ランキングとなりました。

結局のところどの問題集が良いかはその人との相性、環境、勉強に割ける時間、それまで身につけてきた知識によって変わるので一概にコレ!とは言い切れません。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

※下記では「簿記2級テキスト」にも言及しています。合わせてお読みください。

※簿記2級勉強法を知りたい方はこちら。

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